石川県の伝統野菜「打木源助大根(うつぎげんすけだいこん)」。ブランド感があるので、「家庭菜園で育てるのは難しそう」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、実はわりと育てやすい大根なんですよ。
本記事では、打木源助大根の育て方を紹介します。
打木源助大根の栽培スケジュールも確認しておきましょう▼
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【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
打木源助大根の栽培に必要なもの

打木源助大根の栽培で必要なものは、以下の4つです。
【打木源助大根の地植え栽培に必要なもの】
- 打木源助大根の種
- 土
- 鍬/スコップ
- ジョウロ/ホース
各道具について、詳しく解説します。
1. 打木源助大根の種

打木源助大根は、石川県を代表する伝統野菜です。「伝統野菜の種なんて、簡単には買えないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、通販であればいつでもどこでも購入できますよ。
本記事ではこちらの種を使っています▼
2. 土

打木源助大根の土作りは、ほかの野菜とほとんど一緒です。土壌のpH調整・水はけアップの土壌改良を行い、通気性を上げるために適度な高さで畝を立てましょう。
一般的に大根栽培の土作りは、根が割れることを防ぐために「土を深く耕すこと」「水はけをよくすること」が重要だといわれます。しかし、打木源助大根は長く育たない品種なので、無理に深く耕したり高い畝を作ったりしなくても大丈夫ですよ。
土の水はけに関しては、畑の土質を見て適切な資材を混ぜてください。

参考までに、粘土質な畑を持つ筆者は、腐葉土ともみ殻くん炭で水はけをよくし、pH調整で木灰を混ぜています
なお、無肥料栽培をメインにしている筆者は、畑に肥料や堆肥といった肥料分を入れていません。しかし、やせている土壌では打木源助大根がうまく育たない可能性があるので、「大きく育たなそう…」「そもそも土に栄養があるかどうか分からない」という人は、土作りのときに肥料や堆肥も混ぜておきましょう。
肥料は、有機質100%で安全性の高いカネアの「金の肥料」がおすすめです。しっかり発酵していて肥料やけの心配もないので、安心して使えます▼
堆肥は、生ごみで手作りするのがおすすめです。栄養たっぷりで肥料なしでもしっかり育ちますよ。生ごみ処理機を使えば簡単に手作り堆肥ができるので、ぜひチャレンジしてみてください▼
3. 鍬/スコップ
地植えにおいて、鍬とスコップはマストなアイテムです。どちらかひとつでもいいので、持っていない人は用意しておきましょう。
しっかり畑を耕して畝立てをする場合は、鍬あるいは大きなスコップを持っておくのがおすすめです。庭のように省スペースで栽培するなら、小さいスコップでも大丈夫ですよ。
こちらは軽量で扱いやすいので、ラクに作業ができておすすめです▼
こちらはひとまわり小さいデザインで、スコップに慣れていない人でも使いやすいと人気です▼
高儀のスコップは、土がたっぷり入る&脇から土がこぼれにくいデザインで、作業効率が上がっておすすめです▼
4. ジョウロ/ホース
地植えは、基本的に水やり不要です。しかし、種をまいて発芽するまでは土が乾燥しないように気を配る必要があるので、ジョウロやホースを用意しておきましょう。
ジョウロは散水がやわらかくて使いやすいトンボじょうろがおすすめです▼
栽培量が多い場合は、ホースの方が便利です。タカギのホース(6水形ノズル装着)なら、いろんな水の出し方ができて便利に使えますよ▼
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打木源助大根の育て方


打木源助大根は、以下の流れで栽培します。
【打木源助大根の栽培手順】
- 種まき
- 間引き・土寄せ
- 収穫
我が家は無肥料栽培をしているので、追肥作業がなく栽培手順もかなりシンプルです。ときどき間引いたり土寄せをしたりするくらいで、ほぼほったらかしで育ちました。
ここからは、より詳しく打木源助大根の育て方を紹介しますね。
種まき(9月7日)


まず、畝に溝を作って打木源助大根の種をまきます。


溝の深さは1cmくらいで大丈夫です。種が重ならないように、ポツポツとすじ状にまいていきます。



面倒くさい場合は点まきでもOK


種がまけたら、土をかぶせて上からしっかり押さえましょう。土を押さえることで、種と土が密着して種の乾燥を防げます。
最後に水やりをして完了です。
「地植えの水やりはいらないって聞いたことがあるんだけど、水やりしなきゃいけないの?」…もしかしたら、そんな疑問を抱く人もいるかもしれませんね。
基本的に地植えの水やりは不要ですが、それは種が発根して野菜が自力で水を吸収できるようになってからの話です。種まき直後はまだ根がありませんし、種が乾燥することで発芽率も下がってしまいます。日々の水やりが不要なのは確かですが、種まき直後は水やりが必要です。



土壌が乾燥気味だったり晴れの日が続いたりなど、発芽までに水切れするおそれがある場合も水をあげてくださいね
発芽したら、あとは雨任せでもOKです。毎日水やりをしない代わりに、しっかり害虫チェックをしてあげてください。苗が小さかったり気温が暑かったりすると、害虫に狙われるおそれがあります。害虫は見つけしだいすぐに駆除しましょう。
筆者はこちらのピンセットを使って害虫駆除をしています。先が細くて使いやすいですよ▼
3日目


大根栽培を始めて3日目、小さな芽が出てきました。
8日目


8日目には双葉がしっかり開き、本葉もちらほら出てきました。これくらいで一度間引きをします。
間引くのは、弱そうな苗や小さい苗です。生育がいまいちな苗を選んではずしていき、隣の苗とくっつかないくらいの間隔を開けていきます。



間引きの時期が遅くなると、小さい苗が徒長します
残しておいてもしかたがないので、パパッと取っちゃいましょう
我が家はこちらのハサミを使っています。細かい作業がしやすく切れ味抜群で使いやすいですよ▼
17日目


順調に打木源助大根が育ち、17日目には葉に大根らしさを感じるようになりました。これからどんどん葉が大きくなっていくので、ここで土寄せをしておきます。
土寄せとは、株元に土を追加する作業です。新しい土を用意しなくても、畝の余白にある土で大丈夫ですよ。株元が隠れるように、土を盛ってあげましょう。



我が家の土壌は粘土質で土が塊になりやすいので、余白の土を使わずふかふかなプランター栽培用の土をかぶせています
土寄せをすることで、大きくなっていく株を安定させられます。さらに、野菜の成長や雨による土かさの減少などで根が地面に露出することも防げるので、野菜がよく育ちますよ。
25日目


25日目、土寄せしたときからさらに葉が大きくなりました。ところどころに虫食いの跡がありますが、大きな被害はなさそうです。
41日目


41日目、さらに葉が大きくなりました。しっかり育っていて、葉だけでもおいしそうです。
51日目


栽培開始から51日目、打木源助大根の白い肌が見えてきました。試しに収穫してみます。


一般的に、大根の収穫時期は栽培開始から60日目以降といわれています。しかし、打木源助大根は生育が早い傾向にあるので、順調に育っているものであれば50日程度でも立派な大きさになりますよ。


こちらが試し収穫した打木源助大根です。長さはありませんが、まるっと太っていてかわいらしいですね。サイズとしては、顔の大きさくらいでしょうか。このままでも十分ですが、もう少し大きくするために栽培を継続します。
54日目


大根の収穫目安である「60日目」に向けて、最終間引きをします。
通常の間引きでは小さい苗を取って大きい苗を残しますが、収穫間際は逆です。小さい苗を育てるために、大きいものから取ります。株の間隔は30cmくらいあるといいと思いますが、筆者はもったいなく感じてあまり間引けませんでした。



大きく育てたい人は、ちゃんと間引きましょう
63日目


栽培期間60日をすぎたので、本格的に収穫します。
最終間引きから9日経ち、打木源助大根は丸々と立派な姿になりました。相変わらず長さは短いですが、これが打木源助大根の特徴なので「育て方を間違えたのかな?」と不安にならなくても大丈夫ですよ。
打木源助大根を上手に育てるコツ


最後に、打木源助大根を上手に育てるコツをお伝えします。ポイントは、以下の3つです。
【打木源助大根を上手に育てるコツ】
- 夏まきできるけど秋にまく
- 苗が小さいうちは害虫駆除をしっかりやる
- 適宜間引く
打木源助大根の種まき時期は8月下旬からなので、ギリギリ夏まきが可能です。しかし、夏は虫が多く害虫被害に遭いやすいので、個人的には9月に入ってから種まきをすることをおすすめします。



秋なら虫が来ないという意味ではありません
大根をはじめとするアブラナ科には虫が来やすいので、小まめに害虫チェックをしましょう
そして、打木源助大根の栽培では間引きも必要です。筆者がやった間引きは、本葉が出始めたときと収穫数日前の2回のみ。これでもある程度太く育ちますが、ちょっと窮屈な状態だったので本葉が6~7枚くらいのときにもう1回間引いてもいいと思います。
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気軽に伝統野菜を楽しもう
伝統野菜というとなんとなく育てるのが難しそうに感じられますが、打木源助大根の育て方は一般的な大根とほぼ同じです。特別な作業はないので、家庭菜園初心者さんでも育てられますよ。
スーパーではあまり見かけない石川伝統野菜「打木源助大根」。ぜひおうちで栽培してみてくださいね。
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