果樹栽培では、定期的に植え替えが必要です。大きな果樹を前に、「ちゃんと植え替えできるかな?」「失敗したらどうしよう…」と不安を抱いている人もいることでしょう。
そこで本記事では、基本的な果樹の植え替え手順を解説します。写真付きで丁寧に解説するので、植え替え経験がない人、自分のやり方が正しいか分からず不安な人は、ぜひ参考にしてください。

野菜の植え付け(定植)も手順は大体同じなので、果樹ではなく野菜を栽培している人もチェックしてくださいね


【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
【基本】植え替えの手順


果樹の植え替えは、以下のような流れで行います。
【植え替えの手順】
- 鉢に敷物と土を入れる
- 根鉢をセットする
- 土を入れて根鉢を埋める
- マルチングする
- 水やりをする
- 直射日光が当たらない場所に置く
上記の手順をもとに、植え替えのコツや注意点も織り交ぜながら植え替えのやり方を解説します。
STEP1. 鉢に敷物と土を入れる


まず、鉢に鉢底石や鉢底ネットなどの敷物をします。
基本的に、鉢底に穴が開いていない不織布プランターには何も敷く必要がありません。しかし、不織布プランターを直置きすると底の通気性が悪くなるので、筆者は鉢底に通気性が高まるものを入れています。



例えば、ココチップ、杉の皮と葉を混ぜたものなど、粒が大きいものを敷いています
敷物をしたら、上に土を入れます。ひとまず、鉢の高さの1/3~1/2くらい入れてみましょう。
STEP2. 根鉢をセットする


果樹を鉢からはずし、そのまま新しい鉢の中にセットします。
鉢の中央に根鉢(根に土がついた状態のもの)を置いたら、高さを確認してください。根鉢が深く沈むようであれば土を追加し、逆に根鉢が鉢の縁より高ければ土を取り除きましょう。
根鉢に関して、よく「ほぐす or ほぐさない」で意見が分かれます。一体どちらが正しいのか…悩んでいる人もいることでしょう。意見が分かれるポイントなのでどちらが正解とはいえませんが、個人的にはケースバイケースで対応するのがいいと思います。
筆者は、根へのダメージを避けるために根鉢をほぐさず植え替えることが多いです。しかし、購入したばかりの苗木でポットの土質がよくなかったり、根が詰まっていたりする場合は、軽くほぐしてから植え替えるようにしています。
STEP3. 土を入れて根鉢を埋める


根鉢の周りに土を入れます。根鉢を倒さないように作業しなければならないので、小回りがきくスコップを使うのがおすすめです。
根鉢がしっかり埋まったら、鉢を少しだけ持ち上げて地面にトントンと落とします。土をしっかり入れたつもりでも、鉢内にはたくさんの隙間ができているものです。土がスカスカの状態では果樹を支えられないので、隙間なく土を入れるためにも空気抜きをしてください。
そのあとは、根鉢が新しい土になじむように土の表面を手で軽く押さえます。



マルチングできるように、土の量は鉢の縁から2~3cmほど下になるように調整してください
STEP4. マルチングする


続いて、土の上にマルチングをします。マルチング材にはさまざまなものがあるので、お好きなもので土を覆ってあげましょう。



筆者宅は、果樹のマルチングにココチップ、針葉樹(杉・檜)の皮、を使っています
STEP5. 水やりをする


植え替えた果樹に水やりをします。鉢の底から水が出るまで、たっぷりあげましょう。
水が足りているか分からない場合は、鉢を持って重さを確認するといいですよ。たっぷり水が入っていれば、かなりの重量になります。
STEP6. 直射日光が当たらない場所に置く


最後に、鉢を直射日光が当たらない場所に置いて植え替え完了です。
植え替え直後の果樹はストレスを感じています。いきなり日差しが強いところに置くと、土が乾燥して果樹の状態が悪くなるおそれがあるので、元気を取り戻すまでは日陰で安静にさせてあげましょう。
ただし、寒い時期ならひなたでもさほど日差しが強くないので、「植え替え直後=日陰」にこだわらなくても大丈夫です。筆者も、秋・冬に作業をしたときは植え替え直後でも日当たりがいい場所に置いています。



果樹にとって刺激的な日差しかやさしい日差しか…天候に合わせて置き場を決めてあげましょう
植え替えで使う道具・資材一覧


植え替えに必要な道具・資材を下記にまとめました。植え替え手順を見て「これ持ってない!」というものがあれば、ここで準備しましょう。
筆者はよくFORESIA の不織布プランターを使います。苗木なら5ガロンくらい、1~2年経過して育った果樹なら7ガロンくらいがおすすめです▼
鉢底から土がこぼれ落ちるのを防いだり、鉢内の通気性を確保したりする目的のために、鉢底に石やネットを敷きます▼



不織布プランターを使う場合は不要です
筆者宅では、土がたくさん入って混ぜやすい角型タライを使っています▼
こちらは、一般的なショベルよりも小さめに設計されているので、作業がラクにできます▼
こちらのスコップは脇から土がこぼれにくい形状で、使いやすさ抜群です▼
ココチップは、鉢底石代わり、土作り、マルチングなどあらゆる用途で使うので、大容量でコスパがいいこちらがおすすめです▼
タカギのホースとノズルは、ホースの出し入れが快適で水形も多く、使い勝手がよくておすすめです▼
植え替え作業は丁寧な仕事を意識しよう
果樹の植え替えは、土に根鉢を埋めてからマルチングをし、最後に水やりをするだけなので、作業自体はいたってシンプルです。しかし、ちょっとしたひと手間を加えるか加えないかで仕上がりが変わります。



例えば、鉢内に隙間ができないように鉢をトントンと落としたり、根鉢が新しい土になじむように土の表面を軽く押さえたりですね
果樹は栽培期間が長期的です。雑なお世話が後々の生育に悪影響を及ぼすので、シンプルな作業だからこそ丁寧な仕事を心がけたいですね。「果樹が元気に育ってくれますように」と願いを込めて、思いやりのある植え替えをしてあげましょう。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。










