「野菜や果物の植え替え後って、水やりはするの?しないの?」
作物を新しい土に植え替えてやれやれと思っているところで、ふと水やりの疑問が浮かぶことがあるでしょう。そこで本記事では、植え替え後の水やりについて解説します。
水やりが必要なのか、しないとどうなるのか、どれくらいの頻度でやればいいのかなど、植え替え後の水やり事情がまるっと分かりますよ。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリーなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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植え替え後は水やりをする?しない?

野菜や果樹の植え替え後は、水やりが必要です。
植え替え後の植物はストレスを感じています。慣れない土に埋められて、根も安定して機能できない状態です。だからこそ、新しい土の中で根が張れるように、植え替え後はしっかり水やりをして根を定着させる必要があります。

もしも植え替え後に水やりをしないでいると、水切れで枯れる可能性がありますよ


「根腐れしてても水やりがいるの?」
植え替えで根腐れに気づいた場合、できれば水をやりたくないという人もいるでしょう。確かに、根腐れは水の与えすぎが原因で起こることが多いトラブルなので、「せっかく新しい土にしたんだから、水やりを控えたい!」という気持ちも分かります。
しかし、根腐れしていても植え替え後の水やりはしてください。水をうまく吸えない状態の野菜・果物は、植え替え後に枯れてしまうおそれがあります。植え替えてすぐはたっぷり水やりをし、その後は様子を見ながら管理していきましょう。
植え替えてからの水やり頻度


植え替え後の水やりは、段階に分けてやり方を変える必要があります。水やり頻度について悩んでいる人は、以下の3ステップを意識してお世話してください。
- 植え替え直後はたっぷりあげる
- 安定するまでは乾燥に気をつけながら水をあげる
- 根付いたら水やり頻度は土を見て判断する
植え替え後は、鉢底から水が出るまでたっぷり水やりをします。根を定着させるためには、土の上から下までしっかり水に濡らすことが大切です。なんとなく水をかけるだけでは、土の表面が濡れるだけですべての根に十分な水が届きません。全体に水が行きわたるように、鉢底を確認しながら水やりをしましょう。



水やり後、受け皿を使っている場合はしみ出てきた水を必ず捨ててくださいね
水をためている状態だと、虫が寄ってきたり土の多湿が続いて根腐れしたりする可能性があります
たっぷり水やりをした後は、乾燥に気をつけながら水やりをするくらいでOKです。毎日水やりをしていると、今度は水の与えすぎで根腐れします。
とはいえ、根が不安定な状態は水切れのリスクもあるので、土や葉などの様子をしっかり観察して適切に水やりをしよう。


「葉が大きくなってきた」
「新しい芽が出てきた」
こうした成長が見られるのは、土に根が定着して水や栄養を吸い上げられるようになった証拠です。もう通常のお世話に戻っても大丈夫なので、土の乾き具合を見て水やりをしましょう。
植え替え後は水やりをしよう!
植え替え後は水やりが必要です。水やりをしないと、根が水を十分に吸い上げられず水切れするおそれがあります。新しい土の中で根が機能するように、たっぷり水をあげて根を土に定着させましょう。
ただし、水をたっぷり与えるのは植え替え直後の話です。その後は作物や土の様子を見ながらのケアとなります。毎日作物の様子を観察して、適切な水やり頻度でお世話をしてあげてください。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。



