家庭菜園でよくあるトラブルのひとつが根腐れです。
「毎日水やりをしていただけなのに、なんで根腐れしちゃうの?」
「どうやって対策をすればいいの?」
こういった疑問を抱いている人もいるでしょう。そこで本記事では、根腐れの原因と対策を紹介します。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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家庭菜園で根腐れする原因4つ

根腐れとは、栽培中の野菜や果物の根が腐ってしまう現象です。文字通り根が腐って機能しなくなるので、水や栄養を吸収できなくなり、最悪の場合は枯れてしまいます。
なぜ根腐れが生じるのか、主な原因を4つ紹介しますね。
原因1. 水をあげすぎている
水を与えすぎると、土の中に長時間湿気がたまり根腐れします。
野菜が枯れる原因にはさまざまなものがありますが、よくあるのが「水切れ」と「根腐れ」です。しかし、広く知られているのはどちらかというと水切れで、「枯れないように水やりをしなければ!」と水を与えすぎてしまう人が多くいます。
この過剰な水やりによって根腐れが起こり、野菜や果物を枯らしてしまうのが実情です。
原因2. 土の排水性が低い
水はけの悪さが原因で根腐れが起こることもあります。
根には、水だけでなく酸素も必要です。土の排水性が低いと、根がずっと水に浸かっている状態となって溺れてしまいます。しだいに根は腐り、水も酸素も吸収できなくなって枯れてしまうでしょう。
原因3. 作物が丈夫に育っていない
作物そのものが弱いと、病原菌に対抗できず根腐れします。
根の健康状態を悪くする原因としてよく耳にするのが「腐敗菌」です。腐敗菌はその名の通り作物を腐らせる菌で、土の中で根に害を与えます。
腐敗菌から作物を守るためには、作物そのものを強く育てることが重要です。徒長していたり根が十分に張っていなかったりする弱々しい野菜・果物は、腐敗菌に負けて根腐れしてしまいますよ。

免疫力が落ちると、人は風邪をひきやすくなるのと同じです
原因4. 日当たりが悪い
日当たりの悪さは、根腐れの間接的な原因です。
日陰でずっと野菜を育てていると、土の中の水分が一向に乾きません。プランター内が長時間湿った状態となり、根が徐々に腐敗していきます。
「畑にほとんど日が当たらない」「室内栽培だから、十分な日当たりの確保が難しい」…こういった人は要注意です。
根腐れを防ぐための対策6つ


根腐れは、家庭菜園をするうえで必ず避けたいトラブルです。どうすれば根腐れを防げるのか、対策を6つ紹介します。
対策1. 適切な水やりを意識する


根を腐らせないように、水やりは適切に行いましょう。とくに、以下のような水やりをしている人は要注意です。
【水やりの要注意事例】
- 「水やりは1日1回」と回数を決めている
- 夏は水切れしやすいからと、1日に何度も水やりをしている
- 土が湿っているのに水をドバドバかけている
水やりの基本は「土が乾いてからたっぷりと」です。プランター内に水が残っている状態で水やりをすると、根腐れのリスクを高めます。
とくに、日本は世界的に見ても降水量が多い国です。1日1回の水やりでも水の与えすぎになる場合があるので、土の状態を見て正しく水やりをしましょう。
「そうはいっても、プランター内がどれくらい湿っているか分からないよ…」という人は、土の湿り具合が分かるチェッカーを使うのがおすすめです▼
対策2. プランターを日当たり・風通しのいい場所に置く
根腐れを防ぐためには、プランター内をしっかり乾かす必要があります。日陰ではプランター内の水がなかなか乾かないので、プランターを日当たりや風通しのいい場所に置きましょう。
日当たり・風通しを意識してプランターを設置する際は、以下の2つに注目してください。
- プランター同士をくっつけない
- 午前と午後で位置を変える
プランターが並んでいると見栄えはいいですが、湿気がこもりやすくなります。並べるとしても、適度に間隔を開けて湿気が逃げるようにしてください。
また、日当たりの良し悪しは時間帯によって変わるので、午前と午後でプランターの位置を変えるのもおすすめです。
対策3. 通気性が高いプランターを選ぶ


通気性の高いプランターを使うのも、根腐れ対策に効果的です。
プラスチック製や金属製のように空気を通さないプランターだと、土がなかなか乾きません。表面はなんとか乾いても、土の中や日が当たらない底の部分はずっとじめじめしたままとなるでしょう。根を健全に育てるためには水だけでなく酸素も必要なので、通気性が高いプランター選びは重要ですよ。
おすすめは不織布プランターです。布状素材で通気性が抜群にいいので、湿気が心配な人はぜひ使ってみてください。
対策4. 土の排水性を上げる


どんなに水やりの仕方やプランター選びを工夫しても、土の排水性が悪ければ根腐れを防ぐのは困難です。土が必要以上に水をためこまないように、水はけのいい土作りを意識しましょう。
土の水はけをよくするには、以下のような資材を土に混ぜるといいですよ。
【水はけをよくする資材の例】
- 赤玉土
- もみ殻くん炭
- ココピート
- パーライト
- 腐葉土
- 堆肥
「手元にあるものを使おう」「低コストな資材にしよう」など、あなたの都合に合った資材を使ってください。
どれにしようか悩んでいる人には、軽くてエコなココピート、水はけアップの持続性が高いパーライト、肥料効果も期待できる堆肥をおすすめします。筆者も水はけを重視した土作りをする際は、これらの資材を使いますよ。
ココピートは、コスパが高いこちらがおすすめです▼
パーライトは、100%国産で高品質なカネアのものがおすすめです▼
堆肥は、買うより生ごみで手作りするのがおすすめです。エコで栄養豊富な堆肥ができますよ。生ごみ処理機を使えば、堆肥は簡単に手作りできます▼
対策5. 珪酸塩白土を使う
資材のひとつに「珪酸塩白土(けいさんえんはくど)」というものがあります。これは、土の水はけをよくするだけでなく土壌内の有害物質を吸収してくれる働きもある資材です。根腐れ対策と一緒に腐敗菌対策もできて一石二鳥ですよ。
「水やりに自信がない」「環境的に、どうしても日当たりの確保が難しい」…そんな人は、珪酸塩白土を土に混ぜておくといいでしょう。
大容量のものもありますが、まずは少量で試してみるのがおすすめです▼
対策6. プランターの位置を定期的に移動させる


ずっと同じ位置にプランターがあると、表面の土は乾いてもプランターの底がなかなか乾燥しません。プランター内の水がしっかり乾くように、定期的にプランターの位置を変えましょう。
「プランターが重くて移動が大変」「場所的に移動させられない」という場合は、スタンドを使ってプランター底の通気性を上げるといいですよ。
ブラックベースは、リーズナブルなうえにいろんな形のプランターに対応できて便利です。いくつかサイズ展開があるので、お好みの大きさを選んでくださいね▼
根腐れは家庭菜園あるある!原因を知ってしっかり対策しよう
根腐れは、決して珍しいトラブルではありません。どちらかというと家庭菜園でよく起こるトラブルなので、原因を正しく理解してしっかり対策を講じることが大切です。
一度根腐れしてしまった野菜を放置していると、みるみる元気を失い最終的に枯れてしまいます。野菜を元気に育てておいしくいただくためにも、根腐れ対策に効果的な資材・グッズを活用しながら上手に対策してください。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。






