ローズマリーやバジルなどの人気ハーブを食害するベニフキノメイガ。「どうすれば栽培中のハーブを害虫から守れるのだろう…」と悩んでいる人もいることでしょう。
そこで本記事では、ベニフキノメイガの駆除・対策について徹底解説します。
※本記事で虫の画像は一切出てこないので、安心して最後までご覧ください(虫デザインのグッズは出てきます)。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
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駆除・対策が難しい…ベニフキノメイガが厄介な理由3つ

ハーブ栽培において、ベニフキノメイガはとても厄介な害虫です。ベニフキノメイガにやられたら最後、繰り返される攻防戦に疲れてハーブ栽培を諦めてしまう人も少なくありません。
なぜベニフキノメイガが厄介なのか、具体的な理由を解説します。
理由1. 見つけにくい
ベニフキノメイガはかくれんぼが上手です。見つけるのが難しく、害虫被害に遭っていると気づかずハーブが蝕まれていくケースがあります。
見つけにくいといわれる理由のひとつが、ベニフキノメイガのビジュアルです。幼虫は緑色の細い姿をしているので、枝や葉に紛れやすく簡単には姿を捉えられません。とくに、葉が細いローズマリーとベニフキノメイガの幼虫は同化しやすく、見つけるのが困難です。
また、ベニフキノメイガには蜘蛛の糸のようなものを出して葉を巻き込む特徴があります。巻き込んだ葉の中に身を潜めるため、パッと見ではなかなか姿を確認できません。
害虫がいないと思わせて、しっかりハーブを食害する…まるで暗殺者のようなところが、ハーブ栽培者にとっては厄介ですね。
理由2. 防御力が高い

ベニフキノメイガは、自分の身を守る術を持っています。天敵からもうまく逃げられるので、生存率が高くて厄介です。
もう少し具体的にいうと、ベニフキノメイガは蜘蛛の糸のようなものを出します。細い糸で葉を巻き込み、その中に身を潜めるのです。葉の内側が見えづらくなるうえに糸が絡まって攻撃しにくくなるので、天敵たち(カマキリやクモなど)も簡単には手出しできなくなります。
ベニフキノメイガ自体はそう強い虫ではありません。攻撃的ではなく、かたい甲羅をまとっているわけでもないので、どちらかというと防御力も低い部類でしょう。しかし、自分の身を守る力があるので撲滅するのは難しく厄介です。
理由3. 農薬が使えない

ベニフキノメイガは、基本的に殺虫剤や防虫剤を使えないところが厄介です。
ハーブは葉をそのまま料理に使うので、農薬の使用は好ましくありません。ベニフキノメイガを退治しようと安易に農薬を使うと、収穫したハーブを安心して口にできなくなります。
「虫が来ないように防虫剤をまこうと思っていたのに」「手っ取り早く農薬で駆除したかったのに」…そんな人にとって、農薬で対処しにくいベニフキノメイガはかなりの厄介者でしょう。
ベニフキノメイガの駆除方法

ベニフキノメイガの被害を抑えるためには、見つけ次第すぐに駆除することが大切です。具体的にどうすればいいのか、ここで解説します。
駆除方法1. 見つけて取り除く
細い糸や黒い粒があれば、高い確率でベニフキノメイガが潜んでいます。ハーブをじっくりと観察して、ベニフキノメイガを取り除きましょう。
ベニフキノメイガが小さかったり葉の内側に身を潜めていたりすると、手で取るのは困難です。ハーブを傷つけるおそれもあるので、ピンセットを使って丁寧に駆除しましょう。
こちらは、筆者宅で使っているピンセットです。先が極細で小さいものもしっかりキャッチできるので、害虫駆除におすすめですよ▼
駆除方法2. 被害に遭った部分は切り落とす

ベニフキノメイガによって枯らされた部分はもとに戻りません。残しておいても仕方がないので、ハサミで切り落としてしまいましょう。
もっというと、枯れた部分だけでなく糸がついている部分や黒い粒がついている部分も切り落とすのがおすすめです。糸と粒がある場所の近くには、ベニフキノメイガが潜んでいる可能性があります。切り落とすことでベニフキノメイガも一緒に駆除できるので、被害を拡大させないためにも切ってしまいましょう。

脇芽があればちゃんと伸びてくるので、ガッツリ切っちゃって大丈夫です
我が家はこちらのハサミを使っています。細かい作業がしやすく切れ味抜群で使いやすいですよ▼
ベニフキノメイガの対策4つ


ベニフキノメイガを駆除しても、再びやってくることはよくあります。駆除したから終わりではなく、再発防止のためにしっかりベニフキノメイガ対策も講じておきましょう。
対策1. 防虫ネットを使う
ハーブに防虫ネットをかけておくと、ベニフキノメイガの成虫が侵入するのを防げて対策に効果的です。
ハーブを食害するのはベニフキノメイガの幼虫なので、成虫がハーブに卵を産まなければ被害を受ける心配はありません。成虫のサイズは約7~8mm。一般的な網目1mmの防虫ネットで十分防げるでしょう。
こちらの防虫ネットは、側面にファスナーがついていてお世話がしやすく、取り付けも簡単だと人気です▼
対策2. 室内栽培にする


ベニフキノメイガだけでなく、害虫対策として室内栽培はおすすめです。室内だったら100%虫がつかないというわけではありませんが、屋外よりは圧倒的に被害が少なく済みます。
ただし、室内にすると以下のような弊害が生じます。
【室内栽培によって生じる弊害】
- ハーブを使った虫除けができない
- 日照不足で育ちにくい
- 室内にハーブの強い香りが充満する
室内栽培はいいことばかりではないので、きちんとデメリットを理解したうえで室内栽培に切り替えるかどうかを検討してくださいね。
日照不足が心配な場合は、高コスパで取り付けが簡単な植物育成ライト「FLORA」がおすすめです▼
対策3. 天敵を利用する
人間もそうですが、天敵がいるところには近寄りたくないものです。ベニフキノメイガの天敵を利用すれば、害虫被害もグッと減らしやすくなりますよ。
ベニフキノメイガの天敵には、以下のようなものがあります。
- ハチ
- クモ
- カマキリ
近くでこれらの虫を見つけたら、ハーブの近くにお引越しさせてみましょう。
「近くに都合よく天敵がいない…」という人は、虫除けフィギュアを使うのがおすすめです▼
対策4. 早期発見に努める
ベニフキノメイガに限ったことではありませんが、害虫対策は早期発見が重要です。被害を拡大させないためにも、小まめにハーブの様子をチェックしましょう。
ベニフキノメイガがハーブにつくと、黒い粒(ベニフキノメイガのフン)や細い糸などが見られるので、とりわけ早期発見しやすいです。黒い粒と細い糸の2つをヒントに、しっかりとハーブを観察して素早く対処してください。
ベニフキノメイガは薬に頼らない方法で駆除・対策を
ベニフキノメイガのターゲットは、主にハーブです。葉を食べるので、基本的に殺虫剤と防虫剤は使えません。安全な農薬であっても、使うのをためらってしまう人は多いでしょう。
安全面の理由から、ベニフキノメイガの駆除・対策は薬に頼らない方法がおすすめです。幸い、ベニフキノメイガは噛んだり毒を出したりといった怖い虫ではないので、落ち着いて丁寧に対処すればハーブも元気に育ってくれますよ。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。



