家庭菜園で、しばしば虫除けとして植えられるバジル。「虫がつかないから初心者さんでも育てやすい!」といわれることもありますね。
しかし、バジルって意外に害虫の餌食になりやすいハーブでもあるんです…。盛大な矛盾に「え!? 虫除け効果があるって聞いたのに虫が来るの!?」と混乱している人もいることでしょう。
そこで本記事では、バジルにつく虫について解説します。かくいう筆者も、バジルを虫に食われてしまった被害者のひとり。過去の経験も織り交ぜながら虫について解説するので、これからバジルを育てようと思っている人はぜひ参考にしてください。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
バジルにつきやすい虫とは?

なぜ「虫除け効果がある」といわれるのか不思議なくらい害虫被害に遭いやすいバジル。具体的にどんな虫がつきやすいのか、いくつか紹介します。
【バジルにつきやすい虫の例】
- ベニフキノメイガ
- ウリハムシモドキ
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- ハダニ
上記にあげたのは一部で、バジルにつく虫はまだまだいます。一度退治してもまた来る厄介な虫が多いので、きれいにバジルを育てることに苦戦している人もいますよ。

筆者は毎日のようにベニフキノメイガと攻防戦を繰り広げていました(結果敗北)
もう虫食いは嫌だ!自宅でできるバジルの害虫対策


バジルが大きく育っても、虫食い状態では食べる気になれませんよね。おいしく食べられるように、ここからは自宅で簡単にできるバジルの害虫対策を紹介します。
対策1. 室内栽培にする


バジルを室内で育てれば、あらゆる害虫を防げますよ。
虫は、私たち人間が気づかないうちに近寄ってきます。どんなに目を光らせていても完璧に防ぐことはできないので、最初から虫が近寄れない環境を作るのが効果的です。
ただし、室内栽培は日照不足で外より弱々しく育つ傾向にあります。日当たりが心配な人は、植物育成ライトを使って生育をサポートしましょう。
植物育成ライトが初めての人には、コスパがいいBrim(ブリム)の「FLORA」をおすすめします▼
対策2. 畑で育てる


地植えで株を丈夫にし、虫に負けない抵抗力をつけさせるのも害虫対策として有効です。
土の量や栄養の量が限られるプランター栽培・水耕栽培では、バジルが軟弱に育つ傾向にあります。もしも虫に狙われれば、あっという間に葉が虫食いだらけになり、最終的に株ごと枯らされるでしょう。
しかし、土・栄養の量が無限な畑ならバジルが丈夫に育ちます。多少虫の被害に遭っても、プランターや水耕ほど簡単にはやられませんよ。


こちらは、筆者の畑に自生していた大葉です。大葉もバジルと同じシソ科の植物なので、つく虫も似ています。実際に、写真の大葉には多くのベニフキノメイガがついていて、よく見ると葉が穴だらけです。
しかし、虫に食われるスピードより育つスピードの方が速いので、きれいな葉の方が目立ちます。丈夫に育っているからか、株も枯れず元気な状態です。
株ごと枯らされたプランターバジルと、たくさん虫がついてもたくましい姿でい続ける大葉。2つを見比べて、筆者は「来年は畑にバジルを植えよう」と決意しました。



虫に負けない丈夫なバジルを育てるためにも、ぜひ地植えバジルにチャレンジしてみてください
対策3. 防虫ネットをかける
屋外栽培をするなら、虫が近寄れないように防虫ネットをかけるのがおすすめです。
虫は、成虫がバジルの葉に卵を産みつけたり、風にのって飛んできたりしてバジルに付着します。外から寄ってきてバジルを棲み処に増殖するので、最初からバジルに近寄れない環境を作り出せれば効果的に害虫を防げますよ。
0.25mmの網目なら、アブラムシやハダニといった極小の虫も侵入しにくくなっておすすめです▼
防虫ネットをかけるなら支柱が必要です。バジルは生育旺盛でぐんぐん大きくなるので、成長に合わせて高さを変えられるスライド支柱がおすすめですよ▼
対策4. 小まめに害虫チェックし駆除する
「農薬は使いたくない」「害虫対策のために道具を買いそろえるのが面倒くさい」…そんな人は、害虫チェックを強化しましょう。
目視なら特別な道具は必要ありませんし、「やろう」と思ったときにすぐできます。バジルに虫がついてしまった場合、見つけしだい確実に駆除できるところもメリットです。
小まめにチェックするのは大変だと思われるかもしれませんが、水やりのついでに見るようにすればさほど苦にもならないでしょう。
筆者はその辺に落ちている小枝で虫を駆除していましたが、ちょうどいい枝が転がっていない場合は先端が細いピンセットを使うのがおすすめです▼
対策5. 農薬を使う
高い害虫予防効果を期待できるのが農薬です。虫を寄せ付けないように開発されているので、手っ取り早く害虫対策ができますよ。
ただし、農薬であればなんでもいいわけではありません。収穫後にしっかり洗える野菜・果物と違い、バジルはほとんど洗わず料理に使います。農薬が十分に洗い流せないまま口に入れることになるので、安全性が高い農薬を選びましょう。
やさお酢は食品由来の成分で構成されており、散布後に洗わずバジルを食べても大丈夫なくらい安全です。予防・退治の両方が可能なので、1本持っておくと便利ですよ▼
対策6. 自作スプレーを使う


調味料・食材のなかには、虫が嫌う成分を含んでいるものがあります。それらを使ってスプレーを自作し、バジルに吹きかけて害虫予防をするのもひとつの方法です。
例えば、水と酢を混ぜた「お酢スプレー」、唐辛子、にんにく、酢といった刺激物を混ぜた「唐辛子スプレー」などがあります。100%食品由来でおうちにあるもので作れるので、手軽にできる害虫対策として人気ですよ。
害虫対策として自作スプレーを紹介しておいていうのもアレですが…自作スプレーは「効果を検証していない」「作り方によって仕上がりにバラつきが出る」などの理由で個人的にはおすすめしません。しかし、薬ではないという安心感があるので、試してみるのはアリだと思います。



検証記事も書いているので、そちらもチェックしてみてください
虫食いにあったバジルはどうしたらいい?


一生懸命害虫対策をしても、虫に負けて穴が開いてしまうことがあります。もし虫食いに遭ったバジルを見つけたら、食べずに処分しましょう。
害虫被害に遭ったバジルは、穴だらけで見栄えが悪いだけでなく、虫のフンやその他虫の痕跡(例えばベニフキノメイガが出す糸など)が残っている可能性があります。きれいに洗えば食べられないこともありませんが、不衛生なので食べずに処分するのがおすすめです。
幸い、バジルは生育旺盛で摘んだ後も脇芽からどんどん新しい葉が出てきます。無理に虫食いの葉を食べる必要はないので、新しい葉を育ててきれいなバジルを楽しんでください。
バジルは虫に狙われやすいからしっかり対策しよう
バジルには、ベニフキノメイガやハダニなどさまざまな虫がつきます。長期的な攻防戦となることもあるので、バジルをきれいに育てるのはなかなか難易度が高いです。
しかし、対策を講じれば虫に負けないバジルを育てることもできます。本記事の害虫対策を参考に、ぜひバジル栽培にチャレンジしてみてくださいね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。




