コーヒーかすは、ネキリムシ対策に効果があるといわれています。捨てる予定のものを害虫対策に有効活用できるのはうれしいですよね。
しかし、コーヒーかすの使い方を間違えると、栽培中の野菜や果物にダメージを与えてしまう可能性があります。害虫から作物を守るつもりが、自分でダメにしてしまう…なんて事態は避けたいですよね。
そこで本記事では、コーヒーかすで行うネキリムシ対策について詳しく解説します。正しいやり方を知って、ネキリムシから家庭菜園を守りましょう!
※本記事にネキリムシをはじめとする害虫画像は一切登場しません。安心して最後までご覧ください。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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コーヒーかすはネキリムシ対策に効果的!

ネキリムシが嫌いなもののひとつにコーヒーがあげられます。殺虫剤ではないので駆除はできませんが、忌避剤としての効果は期待できますよ。無農薬でネキリムシを対策できるのはうれしいですよね。
ただし、100%効果があるとはいえません。農薬ほどの即効性も期待できないので、あくまで「ネキリムシが来にくくなる」程度と留めておいてください。
ちなみに、ネキリムシ以外にもコーヒーが苦手な虫がいますよ。
【コーヒーが苦手な虫の例】
- ヨトウムシ
- ネコブセンチュウ
- 蚊
- アリ
「ゴキブリにも効果がありそう!」という声もありますが、残念ながらコーヒーかすによるゴキブリ忌避は期待できません。逆にゴキブリが寄ってくる可能性もあるので、やめておくことをおすすめします。
※肥料ではなく忌避剤という前提で使おう
コーヒーかすは、ネキリムシを始めとする害虫の忌避剤になるだけでなく、肥料として使うことも可能です。しかし、忌避剤にするか肥料にするかでコーヒーかすの使い方が異なります。
- 忌避剤として使う場合:乾燥させたコーヒーかすをそのまま使う
- 肥料として使う場合:コーヒーかすと有機物を混ぜ込み、堆肥化させてから使う
使い方をごっちゃにしてしまうと、思うように効果が出なかったり、野菜や果物を枯らしてしまったりするおそれがあるので気をつけてくださいね。
ネキリムシ対策になるコーヒーかすの使い方

ネキリムシ対策でコーヒーかすを利用する場合、ただ土に撒けばいいというわけにはいきません。具体的な使い方を紹介します。
STEP1. コーヒーかすを十分に乾かす
まず、コーヒーかすをしっかりと乾燥させましょう。
【コーヒーかすを乾燥させる方法】
- 薄く広げて自然乾燥させる
- 電子レンジで水分を飛ばす
- フライパンで炒める
家庭菜園にコーヒーかすを利用している人の多くが、上記のような方法でコーヒーかすを乾燥させています。ちなみに、筆者はバットに広げて自然乾燥させていますよ。
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STEP2. コーヒーかすを土にふりかける
続いて、乾いたコーヒーかすを土にふりかけます。
量はパラパラ~っと少量でOK。ざっくりな目安ですが、長方形プランターに一掴みくらいの量でいいでしょう。多すぎると植物に悪影響が出るおそれがあるので、気をつけてくださいね。
ふりかけるときは、一箇所にパラパラ~ではなくまんべんなくふりかけるのがコツです。すでに定植している野菜・果物にネキリムシ対策を施す場合は、株から少し離れた場所に撒いてください。
STEP3. 土を混ぜる
ふりかけたコーヒーかすを土に混ぜ込みましょう。
ネキリムシは夜行性で、日中は土に潜んでいます。土の上にふりかけるだけではなく、しっかり中までコーヒーかすを行きわたらせた方が効果を期待できますよ。
要注意!コーヒーかすの間違った使い方で生じるリスク3つ

実は、コーヒーかすは家庭菜園において諸刃の剣でもあります。ネキリムシ対策ができたり、土壌改良に貢献したりといったメリットがある一方で、間違った使い方によって作物を傷めるおそれがあって危険です。
コーヒーかすでネキリムシ対策を始める前に、注意点も確認しておきましょう。
リスク1. 土壌バランスが崩れる
コーヒーかすのpHは中性に近い酸性なので、土に入れすぎると酸性土壌となってしまいます。土壌バランスが崩れ、野菜や果物の生育阻害につながるでしょう。
コーヒーかすを撒くときは、少量ずつ使うのがおすすめです。ネキリムシ対策で家庭菜園をダメにしてしまったら意味がないので、土壌バランスには気をつけてくださいね。
土壌バランスが心配な場合は、pH測定器で確認すると安心です。下記の測定器は、デジタル表示で見やすくておすすめですよ▼
リスク2. カビが生える
湿ったままのコーヒーかすを撒くと、土にカビが生えることがあります。土壌環境が悪くなりネキリムシ以外の虫を寄せ付けてしまうおそれがあるので、コーヒーかすは必ず乾かしてから使いましょう。
リスク3. 野菜や果物が枯れる
コーヒーに含まれる成分により、作物の根が傷む可能性もあります。
原因は、コーヒーかすに含まれているカフェインやポリフェノールといった刺激物質です。これらには、植物が根を広げようとするのを阻害する働きがあるので、コーヒーかすを大量に使うと根が傷んで枯れます。
野菜や果物にダメージを与えないためにも、撒く量に気をつけてください。
コーヒーかす以外にもあるネキリムシ対策5つ

ネキリムシ対策には、コーヒーかす以外の方法もあります。他の対策と組み合わせることで、より高い効果が期待できますよ。
対策1. 小まめに雑草をとる
ネキリムシは、雑草が生い茂っている場所を好みます。すでに庭や畑が雑草に囲まれている場合は、ネキリムシがたくさん潜んでいるかもしれません。地植えの人は小まめに雑草を除去し、ネキリムシが寄り付きにくい環境を整えましょう。
とはいえ、ネキリムシは圃場内(畑のエリア)に集中して産卵することもあります。「雑草をとっても意味ないじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、雑草だらけの場所よりは集まる確率が減るので、手入れして損はありませんよ。
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対策2. 土を掘ってみる
自力でネキリムシを探すのもひとつの手段です。ネキリムシは、野菜や果物の株周辺に姿を隠していることがあります。そう深いところではないので、手で軽く掘るだけでも見つけられますよ。
道具なしかつ無農薬でできる手軽な対策なので、虫が苦手でない人は試してみてください。筆者は絶対にできません。
対策3. 防虫ネットを使う
防虫ネットをかけておけば、飛んでくるネキリムシの成虫をブロックできます。葉に卵を産みつけられることも防げるので、高い防虫効果を実感できるでしょう。
とくに、無農薬にこだわりたい人にはおすすめですよ。
対策4. 苗が大きくなってから定植する
ネキリムシはやわらかい株を好みます。小さい苗はネキリムシの餌食になりやすいので、ある程度大きくなったものを植えるだけでも対策になりますよ。

ただし、株が大きくなったらターゲットにならないというわけではないので、油断は禁物です
対策5. 農薬を使う
害虫対策で効果の高さを重視するなら、農薬を使うのがおすすめです。手っ取り早く対策できるので、家庭菜園の規模が広い人にもいいですね。
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ネキリムシ対策にはコーヒーかすがおすすめ!
コーヒーかすは、ネキリムシ対策に有効です。農薬のような即効性はありませんが、本来捨てるものを有効活用できるので、エコで農薬の節約もできておすすめですよ。
ただし、間違ったコーヒーかすの撒き方は、大切に育ててきた野菜や果物にダメージを与える可能性があります。本記事で解説した注意事項を踏まえて、上手にネキリムシ対策に活用してくださいね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。




