「家庭菜園をやってみたいけど、毎日忙しいし性格的にズボラだし、小まめにお世話なんてできないよ」…そんな気持ちから、家庭菜園に一歩踏み出せない人もいるでしょう。
しかし、すべての野菜に手厚いお世話が必要なわけではありません。なかには、手間をグッと減らせる栽培方法があったりほぼほったらかしで育てられたりする野菜もあります。手をかけなくても育てられるやり方があるのに、「大変そう」という先入観だけで家庭菜園をやらないのはもったいないですよ。
そこで本記事では、ズボラさんでも挑戦できる家庭菜園をガイドします。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、びわ、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
ズボラさんの家庭菜園におすすめの栽培方法は「地植え」

野菜の栽培方法には、大きく水耕栽培、プランター、地植えの3種類があります。すべての育て方を経験している筆者が思うに、ズボラさんにおすすめの栽培方法は地植え、つまり畑です。
「え!?水耕やプランターの方が簡単そうなのに!?」と思う人は多いでしょう。なぜなら、水耕栽培やプランター栽培には以下のようなイメージがあるからです。
- 室内でできる
- 畑を持っていない人でも気軽に野菜を育てられる
- 省スペースでできる
手軽にできるイメージから、「ズボラにもできる」という考えに至る人もいるでしょう。しかし、「手軽にできる」と「ズボラにもできる」はイコールではありません。
なぜ水耕栽培とプランター栽培がズボラさん向きではないのか、理由は以下の通りです。
【ズボラさんに水耕・プランターをおすすめしない理由】
- 水換え・水やりの手間がかかるから
- 肥料管理が面倒くさいから
水耕栽培・プランター栽培は、どちらも容器の中で野菜を育てる栽培スタイルです。得られる水と肥料の量が限られるので、どうしても人の管理が必要となり日々のお世話に手間がかかります。
「水やりをする暇がない」「肥料をあげ忘れてた」…こうしたことが多発すれば、野菜は枯れてしまうでしょう。そのため、小まめなお世話が得意ではないズボラさんに水耕栽培・プランター栽培は不向きです。
ズボラさんに地植えをおすすめする理由

では、なぜ大変そうなイメージがある地植えがズボラさんに向いているのか、理由をまとめました。
【ズボラさんに地植えをおすすめする理由】
- 水やりがいらないから
- 肥料なしでも育つから(土壌環境による)
- 自然のサポートを受けられるから
地植えの場合、野菜が自分で土の中から水や栄養を得ようと根を張ります。人が手を出さなくても野菜が自分の力で育とうとするので、水や肥料の管理がほぼ必要ありません。土壌の状態にもよっては少しお世話が必要な場合もあるかもしれませんが、毎日のように水やりをしたり定期的に肥料を入れたりしなければならない水耕・プランターよりはラクですよ。

筆者が地植えをするときは、種まき直後や定植直後くらいしか水やりをしません(夏はちょこちょこ水やりをしますが…)
もっといえば、無肥料無農薬栽培をしているので肥料管理もゼロです
地植え野菜にあまり手がかかっていないからこそ、水耕やプランターといったほかの栽培を同時進行できています
また、地植えは自然のサポートを得られるところも大きな魅力です。例えば、人工授粉をしなくても虫が受粉してくれますし、雨が水やりをしてくれます。こうした自然の力を借りることで、人の労力をグッと減らすことも可能です。
今は畑のレンタルサービスがあるので、畑がなくても地植えはできます。ズボラさんだからこそ、栽培期間中にラクができる地植えはおすすめです。
ほったらかしでも育つズボラ家庭菜園向け野菜5選


ズボラさんが家庭菜園をするなら、ラクな栽培方法を選ぶだけでなく育てやすい野菜を選ぶことも重要です。ここでは、ほぼほったらかしで育てられる野菜を紹介します。
1. 大葉


大葉は生育旺盛で、ほったらかしでも育つ野菜のひとつです。とくに地植えの場合は、人の手なしでぐんぐん大きくなります。あまりにもよく育つので、「庭に植えてはいけない」といわれることもありますよ。
ちなみに、上の写真は筆者宅の畑に自生していた大葉です。自然に種が落ちて勝手に育った子ですが、この子のおかげで我が家はシソ料理をたっぷり堪能できています。
自生で育つくらいなので、地植えであればほぼ完ぺきにほったらかし栽培が可能です。ズボラさんでも安心して植えられますよ。
2. ニラ
ニラも生育旺盛で強い野菜です。道端に自生していることも多いので、「育てる」というよりは「生えてくる」というイメージが強いですね。



筆者宅の畑にも、どこから来たか分からない種が勝手に育っています
そのうえ、ニラは一度植えれば毎年生えてくる多年草です。時期を見て種まきする手間がない点も、ズボラさんにはうれしいですね。
3. リーフレタス


リーフレタスは、害虫に狙われることが少なく育てやすい野菜です。さほど気難しい野菜ではないので、ズボラさんはもちろん家庭菜園に慣れていない初心者さんにもおすすめですよ。
お世話といえば、たまに間引くくらいでしょうか。それ以外はほぼほったらかしでも大丈夫です。
リーフレタスのなかでも、我が家は料理に使いやすく無限収穫もできるサニーレタスをよく育てています▼
4. ラディッシュ


ラディッシュ、いわゆる「二十日大根(はつかだいこん)」は、特別なお世話がないうえに栽培期間も短いのが特徴です。「ちょっとはお世話をしてあげた方がいいのかな…」と思っているうちに収穫時期を迎えるなんてこともよくあるので、ズボラさんにはおすすめですよ。



小3の筆者娘も、畑に自分用の小さい畝を作って育てていました
水やりも追肥も一切していませんが、ちゃんと育ちましたよ
5. ほうれん草


ほうれん草も、ほぼほったらかで育ちます。大きく立派に育てるためには2~3回ほどの間引きが必要ですが、できなかったからといって育たないわけではないので、安心してください。



筆者も時間が取れなくて1回しか間引けないことがありましたが、ちゃんと立派に育ちましたよ
とくに、秋まきは春より害虫リスクが低い印象があるので、よりラクに栽培したい人は秋に育てることをおすすめします。
サラダほうれん草は生でも食べられるほうれん草です。おいしくて育てるのも簡単なので、ぜひ育ててみてください▼
やり方次第ではズボラさんでも家庭菜園はできる!
植物も、犬や猫と同じ生き物です。一度育て始めたら最後、「ちゃんとお世話をしなければ」というプレッシャーから家庭菜園に二の足を踏んでしまう人もいるでしょう。
しかし、実際の家庭菜園はそう難しいものばかりではありません。地植えをすれば水や肥料の管理を最低限に抑えられますし、野菜によってはほぼ放置で育つものもあります。犬や猫のように毎日エサをあげなくても、植物は自分で水や栄養を得る術を知っているので、必要以上に人が手を出さなくても大丈夫なんですよ。
「ズボラだから…」と始める前から諦めず、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。



