冬の水やりってどうやるの?正しいやり方と注意点

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    冬は、ほかの季節に比べて土が乾きにくい時期です。この時期に水やりの仕方を間違えると、家庭菜園をダメにしてしまうかもしれませんよ。

    そこで本記事では、冬の水やりについて解説します。「冬でも毎日水をあげた方がいいの?」「冬は時間帯にあげるのがベスト?」と悩んでいる人は、冬が来る前にしっかり確認しておきましょう。

    【執筆者】夏目ミノリ
    山・畑持ちの元Webライター
    地植え、プランター、水耕で作物を栽培中

    自給自足しているもの
    薬味(しそ、ねぎ)
    野菜全般
    果物(レモン、ブルーベリーなど)
    ハーブ(ローズマリー、バジルなど)
    ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています

    「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。

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    目次

    そもそも冬に水やりは必要?

    青い桶に水をためている

    冬は日照時間が短く、土がスムーズに乾きません。そのうえ、雪で土が濡れることもあるので、「冬に水やりはしなくていいのでは?」と思っている人もいるでしょう。

    結論をいうと、水やりは基本的に冬も必要です。

    冬に土が乾きにくくなるのは事実ですが、常に湿っているわけではありません。ただでさえ、冬は「乾燥の季節」といわれる時期です。油断していると、土の中までカラッカラになることがあるので、土が乾いたタイミングでしっかり水やりをする必要があります。

    雪も、少量しか降らなければ土の表面が濡れるだけです。水が土の中まで浸透しないので、「雪が降ったから水やりしなくていいや、ラッキー」と放置していると、水切れで枯れてしまう可能性があります。

    正しい冬の水やり手順

    不織布プランターに植えた果樹に水をあげている

    冬も水やりが必要ですが、考えなしにやるのは危険です。なんとなくで水やりをしていると、大切な作物にダメージを与えてしまいますよ。

    そこでここからは、冬の水やり手順を詳しく紹介します。

    STEP1. 土をチェックする

    まずは、プランター内の土が乾いているかどうかをチェックします。方法は、以下の2つです。

    • 指で軽く土を掘り、土の湿り具合を確認する
    • プランターを持って重さで判断する

    両方試し、水やりが必要かどうかを判断しましょう。

    冬は日差しが弱いので、土の中まで乾かすには時間がかかります。土の表面が乾いているからといって水やりをしてしまうと、プランター内がいつまでも乾かず、根腐れしてしまいますよ。

    大切なのは、土の中までしっかり乾いているかどうかです。本当に水やりをしてもいいかどうかを判断するためにも、必ず土の状態を確認してから水やりをしてください。

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    STEP2. 葉を触ってみる

    作物にとって水分が足りているかどうかは、葉を見ると分かりやすいです。

    葉にハリがなく、触ってみて頼りなさを感じたときは、水不足の可能性があります。土も乾いているようであれば、まさに水やりのタイミングです。

    ただし、冬は寒さで一時的に作物がしなしなになっているだけの場合もあります。とくに、朝方はその傾向が強いですね。日が昇って気温が上がってくると復活するケースがあるので、朝方に症状が見られた場合は少し様子を見てください。日中になっても元気がなく土も乾いていれば、水をあげましょう。

    時間帯に関係なくずっと葉がしなしなな場合は、すでに根腐れしている可能性もあります

    STEP3. 9~10時くらいに水やりする

    水やりが必要だと判断したら、9~10時くらいを目安に水やりをしましょう。

    寒すぎる朝の水やりは、作物にとって少々酷です。耐寒性がある作物だとしても、あえてキンキンに冷えた水をかけられるのはうれしいものではないでしょう。日が昇って多少気温が上がってくる9~10時くらいであれば、光合成も始まり水分を効率よく吸収できます。

    「仕事に行っているから、その時間帯に水やりなんてできないよ!」という人は朝方でもいいですが、できれば少し暖かくなってから水やりをするのがおすすめです。

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    朝の水やりはまだ許容範囲ですが、夕方以降はNGです

    夕方は、どんどん気温が下がって水も乾きません。冷え込む日であれば、夜の間に土の中が凍ってしまうこともあります。朝に水やりができなかったとしても、夕方以降はやらないようにしてください。

    STEP4. 受け皿の水を捨てる

    水やりは、プランターの底から水が出るまでたっぷり与えます。もし受け皿がある場合は、たまった水を捨てましょう。

    受け皿に水が残っていると、土がプランターの底穴から水を吸い上げようとします。いつまでも土が乾かず湿気がたまり、根腐れのリスクも高まるでしょう。

    根を健全に育てるためにも、排水された余計な水は忘れず捨ててくださいね。

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    【おさらい】冬の水やりで注意すべきポイント

    おさらいとして、冬の水やりの注意点をまとめます。

    【冬の水やりで注意すべきポイント】

    • 土が乾いていることを確認してから水やりをする
    • 雪や霜で土が濡れていても、中まで湿っているかきちんと確認する
    • 葉を触り、作物が水分を欲しているかどうかを感じ取る
    • 午前中の気温が上がってくる時間帯(9~10時くらい)に水やりをする
    • 夕方以降の水やりは厳禁
    • 受け皿にたまった水は捨てる

    土がカラッカラに乾く夏と比べて、冬の水やりはベストタイミングが分かりにくいものです。上記の注意点を参考に、作物が水を欲している状態かどうかをきちんと見極め、少しでも寒さが和らいだタイミングを狙って水やりをしてくださいね。

    冬はいつも以上に作物を向き合おう

    冬の水やりは、タイミングを見極めるのが困難です。間違ったタイミングで水やりを続けると、根腐れしてしまいますよ。だからこそ、冬はいつも以上に作物をよく観察することが大切です。

    「そろそろお水がほしいよ~」「寒いから暖かくなってから水をかけて!」…そんな作物の声に耳を傾ければ、厳しい冬も元気に乗り越えられるでしょう。冬は休眠期を迎える作物が多いですが、決してほったらかしにせず、目と愛情を向けてあげてくださいね。

    ※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。






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