家庭菜園の水やりには、ベストな時間帯があります。「休みの日は朝に水やりをするけど、仕事の日は夜にやる」のように、人間の生活スタイルに合わせた水やりだと、野菜が思うように育たないかもしれませんよ。
そこで本記事では、水やりの時間帯について詳しく解説します。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、びわ、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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水やりのベストな時間帯は「朝」

家庭菜園で水やりをすべき時間帯は、ずばり「朝」です。なぜ朝なのか、理由は植物の成長サイクルにあります。
植物の成長サイクルは、日が昇るタイミングで活動(光合成)を始め、日が沈むと休息するのが基本です。植物が盛んに水を使うのは光合成のとき。人間が朝ご飯を食べてから会社に行くのと同じように、植物も日中の光合成に備えて、朝にたっぷりの水を与えることが大切です。
そして、日が沈むと植物の光合成も落ち着いていきます。活動時間を終えて休息時間を迎えるので、この時間帯に植物はほとんど水を必要としません。枯れない程度に土に水が含まれていれば十分です。
このように、植物の成長サイクルを考慮すると、水やりにベストな時間帯は「朝」といえます。
朝以外の時間帯に水やりはダメ?

水やりは朝にするのがおすすめですが、朝以外の水やりが絶対にダメなわけではありません。ただし、日中や夕方以降の水やりにはリスクがあります。具体的にどういったリスクがあるのか、ここで確認しましょう。
リスク1. 鉢内で水切れ・根腐れする可能性がある
日がしっかり昇ってからの水やりには、「水切れ」と「根腐れ」の2つのリスクがあります。
まず水切れは、水が光合成に足りていないことから生じるトラブルです。作物は、日が昇り始めた段階から光合成を始めようと活動的になります。朝に水やりをしていない場合、作物は鉢内に残っている水だけで光合成をするしかありません。結果、日中には水切れし、作物が枯れるおそれがあります。
続いて、根腐れについて。日中の気温が高い時期だと、鉢内の水がお湯になってしまい、根を傷めることがあります。とくに夏は要注意で、夏場の日中に水やりをするのはタブーだとすらいわれていますよ。
夏を除いて、日中の水やりは一応可能です。しかし、水切れによって光合成の効率が悪くなったり、根が傷んだりするおそれがあることは理解しておきましょう。
リスク2. 夕方以降は徒長を招く
夕方の水やりは、水切れ防止のために補足的にやるくらいであればOKです。しかし、夕方をメインに水やりをするのはおすすめしません。
日が沈むと、作物はお休みタイムに入ります。そのタイミングで水を与えると、光がない状態でも作物が成長しようと活動し、ひょろひょろと細い茎が伸びてしまうのです。

茎が細く伸びてしまう現象を「徒長(とちょう)」といいます
徒長した野菜は、健全な成長ができていないため、免疫力が弱く病害虫の被害に遭いやすい傾向があります。大きく立派な野菜に育ちにくくなることから、夕方の水やりはできるだけ避けた方がいいでしょう。
ただし、夏場のように水切れしやすい時期であれば、夕方の水やりが必要なこともありますよ。夕方の水やりがおすすめできないのは、あくまで水やりのメインを夕方にする場合の話です。夕方に土がカラカラに乾いているようであれば、枯れないように水をあげてください。
朝以外の時間帯がいい場合もある


家庭菜園の水やりは朝にやるのがおすすめですが、イレギュラーもあります。
例えば、冬の水やりは、朝ではなく気温が上がり始めるくらいにやるのがおすすめです。朝に水やりをしてしまうと、あまりの寒さに鉢内で水が凍ってしまいます。光合成のためにも早めに水をあげたいところですが、冬は水やりを急がず、気温を見ながらベストなタイミングで水をあげましょう。



冬場は朝にこだわる必要はありません
しかし、光合成のことを考慮すると9~10時くらいがベスト!多少遅くなっても午前中のうちには水やりを済ませたいですね
家庭菜園の水やりは朝にやろう
家庭菜園の水やりは、できるだけ朝にやりましょう。ほかの時間帯がダメなわけではありませんが、場合によっては光合成がしづらくなったり、野菜にダメージを与えたりすることがあります。野菜を元気に大きく育てるためにも、水やりは朝の作業としてルーティーン化させるのがおすすめです。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。




