「家庭菜園で何を育てようかな~」と種袋を見ていると、よく「早生・中生・晩生」といった言葉が出てきます。品種によってついている言葉が違うので、何だろうと不思議に思っている人もいることでしょう。
そこで本記事では、家庭菜園で目にする機会が多い「早生・中生・晩生」について解説します。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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「早生・中生・晩生」は栽培期間を示す言葉

同じ野菜でも、品種によって栽培期間が異なります。そこで使われるのが「早生・中生・晩生」といった農業用語で、各意味は以下の通りです。
| 言葉(読み方) | 意味 |
|---|---|
| 早生(わせ) | 栽培期間が短い品種 |
| 中生(なかて) | 早生と晩生の中間の品種 |
| 晩生(おくて) | 栽培期間が長い品種 |
白菜を例に説明します。白菜の場合、早生品種は種まきから収穫までの期間が約60日です。そして、中生は約80日、晩生は120日と続きます(栽培期間は目安であり、品種によって変動します)。
もし「早生・中生・晩生」を区別せず白菜をひとくくりにしてしまうと、予想以上に早く育ったり、逆になかなか収穫できなかったりと混乱するでしょう。栽培スケジュールにもズレが生じてしまうので、家庭菜園者は「早生・中生・晩生」を理解しておく必要があります。

果樹の場合は栽培日数がないので、実が熟すまでの期間と思っておくといいですよ
ちなみに、「早生・中生・晩生」を細分化した言葉もあります。例えば、早生よりさらに早い極早生(ごくわせ)、中生と晩生の間を中晩生(なかおくて)などです。複数の野菜を育てている人は、細分化した言葉にも注目しておくとより栽培スケジュールを立てやすくなりますよ。
栽培期間だけでなく育ち方も違う


「早生・中生・晩生」は、栽培期間が異なることから育ち方や育てやすさに違いが出ます。
早生は、栽培期間が短いぶんお世話の失敗が少なめです。「病害虫を心配する期間が短く済む」「追肥回数が少ない」などで管理もわりと気軽にできるので、初心者さんでもチャレンジしやすいでしょう。
中生は、早生と晩生の中間に位置するバランス型です。ただ、どちらかというと晩生寄りな傾向にあるので、比較的ゆっくりめに栽培したい人におすすめですよ。
晩生は栽培期間が長くじっくり育つことから、貯蔵性の高い品種が多く見られます。長期的にお世話しなければならないのが大変ですが、育てた野菜をゆっくり味わえるのはうれしいですね。
味・サイズの違いは考えない方がいいかも…
しばしば、「早生は早く収穫できるぶんサイズが小さい」「晩生は長期栽培でサイズが大きくなりやすく味も濃い」と聞きますが、個人的には賛同しかねます。
新玉ねぎを例にすると分かりやすいでしょうか。新玉ねぎは春先に出回る早生種ですが、決して小ぶりではありませんよね。なかには、中生や晩生の玉ねぎ以上にどっしりとした新玉ねぎもあります。味は甘味があっておいしく、中生や晩生の玉ねぎより味が劣っているわけでもありません。
品種によっては、「早生・中生・晩生」で味やサイズに明らかな違いが出るものもあるかもしれません。しかし、すべての野菜・果物に該当する話ではないので、「早生・中生・晩生」に味やサイズの違いを結び付けるのはいささか強引な印象があります。品種選びのヒントにするくらいならいいですが、重要視するのはおすすめしません。
「早生・中生・晩生」は栽培計画を立てる際に重要な情報
「早生・中生・晩生」は、栽培期間を示す農業用語です。早くとれるのが早生、遅くとれるのが晩生、中間が中生とおおまかにでも理解しておけば、家庭菜園のスケジュールが立てやすくなりますよ。
逆に、言葉を区別しておかないと
「こんなに早く収穫できる品種だなんて思わなかった…次の栽培準備なんてしてないし、どうしよう…」
「あれ?ご近所さんは年内に白菜を収穫してたけど、うちの白菜は種袋に『収穫時期2~3月』って書いてある…なんで?」
…といった混乱が生じます。家庭菜園の失敗・ストレスを防ぐためにも、「早生・中生・晩生」はしっかり区別しておいてくださいね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。

