石川県の伝統野菜「打木源助大根(うつぎげんすけだいこん)」。ブランド感があるので、「家庭菜園で育てるのは難しそう」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、実はわりと育てやすい大根なんですよ。
本記事では、打木源助大根の育て方を紹介します。庭や畑がなくても、「シェア畑」のようなレンタル畑を利用すれば誰でも地植えに挑戦できるので、大根を育てたい人はぜひ最後までご一読ください。
打木源助大根を栽培する前にスケジュールを確認しておきましょう▼

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、びわ、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
打木源助大根の栽培に必要なもの

打木源助大根の栽培で必要なものは、以下の3つです。
- 打木源助大根の種
- 土
- ジョウロ/ホース
各道具について、詳しく解説します。
1. 打木源助大根の種

打木源助大根は、石川県を代表する伝統野菜です。「伝統野菜の種なんて、簡単には買えないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、通販であればいつでもどこでも購入できますよ。
本記事ではこちらの種を使っています▼
2. 土

本記事では地植えの方法を紹介するので、畑の土が必要です。「無肥料・無農薬で作りたい」という人は、下記の記事を参考に土作りをしてください。
無肥料は自然の力に頼る栽培方法なので、実が大きくなりにくいケースもあります。丸々と太った大きな打木源助大根を育てたい人は、土壌改良しつつ肥料効果も期待できる堆肥を土に混ぜておくといいでしょう。
堆肥は生ごみ処理機を使うと手軽に手作りできます▼
生ごみ処理機は補助金対象となることも多いので、お住いの自治体の助成金もチェックしておきましょう▼
3. ジョウロ/ホース
打木源助大根は地植えで育てます。基本的に水やりは不要ですが、種をまいて発芽するまでは土が乾燥しないように気を配る必要があるので、ジョウロやホースを用意しておきましょう。
小規模の家庭菜園であれば、ジョウロで十分です▼
畑まで少し距離があったり範囲が広かったりする場合は、ホースを使うのがおすすめです。筆者宅ではこちらを愛用しています▼
打木源助大根の育て方

打木源助大根は、以下の流れで栽培します。
【打木源助大根の栽培手順】
- 種まき
- 間引き・土寄せ
- 収穫
我が家は無肥料栽培をしているので、栽培手順もかなりシンプルです。ときどき間引いたり土寄せをしたりするくらいで、ほぼほったらかしで育ちました。
ここからは、より詳しく打木源助大根の育て方を紹介しますね。
種まき(9月7日)

畝に溝を作り、打木源助大根の種をまきます。

溝の深さは1cmくらい。そんなに深くなくて大丈夫ですよ。種が重ならないように、ポツポツとすじ状にまいていきます。

面倒くさい場合は点まきでもOK


種がまけたら、土をかぶせて上からしっかり押さえましょう。土を押さえることで、種と土が密着して種の乾燥を防げます。
最後に水やりをして完了です。地植えの場合は基本的に水やり不要ですが、発芽するまでに種が乾燥するのは厳禁なので、種まき直後の水やりは必ず行ってください。



乾燥土壌や晴れが続くなどで発芽までに水切れするおそれがある場合も水をあげてくださいね
発芽したら、あとは雨任せでOK。毎日水やりをしない代わりにしっかり害虫チェックをしてあげてください。苗が小さかったり気温が暑かったりすると、害虫に狙われるおそれがあります。害虫は見つけ次第すぐに駆除しましょう。
3日目


大根栽培を始めて3日目、小さな芽が出てきました。
8日目


8日目には双葉がしっかり開き、本葉もちらほら出てきました。これくらいで一度間引きをします。
間引くのは、弱そうな苗や小さい苗です。生育がいまいちな苗を選んではずしていき、隣の苗とくっつかないくらいの間隔を開けていきます。



間引きの時期が遅くなると、小さい苗が徒長します
残しておいてもしかたがないので、パパッと取っちゃいましょう
手で間引き菜を抜いてもいいですが、土をえぐったり隣の苗から伸びている根を傷つけたりするおそれがあるので、ハサミでカットすることをおすすめします▼
17日目


順調に打木源助大根が育ち、17日目には葉に大根らしさを感じるようになりました。これからどんどん葉の背が高くなるので、ここで土寄せをしておきます。
土寄せとは、株元に土を追加する作業です。新しい土を用意しなくても、畝の余白にある土で大丈夫。株元が隠れるように、土を盛ってあげましょう。



我が家の土壌は粘土質で土が塊になりやすいので、余白の土を使わずふかふかなプランター栽培用の土をかぶせています
土寄せをすることで、大きくなっていく株を安定させられます。さらに、野菜の成長や雨による土かさの減少などで根が地面に露出するのも防げるので、土寄せするとよく育ちますよ。
25日目


25日目、土寄せしたときからさらに葉が大きくなりました。ところどころに虫食いの跡がありますが、大きな被害はなさそうです。
41日目


41日目、さらに葉が大きくなりました。しっかり大きく育っていて、葉だけでもおいしそうです。
51日目


栽培開始から51日目、打木源助大根の白い肌が見えてきました。試しに収穫してみます。


一般的に、大根の収穫時期は栽培開始から60日目以降といわれています。しかし、打木源助大根は生育が早い傾向にあるので、順調に育っているものであれば50日程度でも立派な大きさになりますよ。


こちらが試し収穫した打木源助大根です。長さはありませんが、まるっと太っていてかわいらしいですね。サイズとしては、顔の大きさくらいでしょうか。このままでも十分ですが、もう少し大きくするために栽培を継続します。
54日目


大根の収穫目安である「60日目」に向けて、最終間引きをします。
通常の間引きは、小さい苗を取り大きい苗を残しますが、収穫間際は逆です。ある程度大きく育ったものは徒長の心配がないので、小さい苗を育てるために大きいものから取ります。株の間隔は30cmくらいあるといいと思いますが、筆者はもったいなく感じてあまり間引けませんでした。



大きく育てたい人は、ちゃんと間引きましょう
63日目


栽培期間60日をすぎたので、本格的に収穫します。
最終間引きから9日経ち、打木源助大根は丸々と立派な姿になりました。相変わらず長さは短いですが、これが打木源助大根の特徴なので「育て方を間違えたのかな?」と不安にならなくても大丈夫ですよ。
打木源助大根を上手に育てるコツ


最後に、打木源助大根を上手に育てるコツをお伝えします。ポイントは、以下の3つです。
【打木源助大根を上手に育てるコツ】
- 夏まきできるけど秋にまく
- 苗が小さいうちは害虫駆除をしっかりやる
- 適宜間引く
打木源助大根の種まき時期は8月下旬からなので、ギリギリ夏まきが可能です。しかし、夏は虫が多く害虫被害に遭いやすいので、個人的には9月に入ってから種まきをすることをおすすめします。



秋なら虫が来ないという意味ではありません
大根をはじめとするアブラナ科には虫が来やすいので、小まめに害虫チェックをしましょう
そして、打木源助大根の栽培では間引きも必要です。筆者がやった間引きは、本葉が出てくるくらいで1回目、収穫数日前に2回目。これでもある程度太く育ちますがなかなか窮屈な状態だったので、本葉が6~7枚くらいのときにもう1回間引いてもいいと思います。
気軽に伝統野菜を楽しもう
伝統野菜というとなんとなく育てるのが難しそうに感じられますが、実は一般的な大根の育て方とほぼ同じです。特別な作業はないので、家庭菜園初心者さんでも育てられますよ。
スーパーではあまり見かけない石川伝統野菜「打木源助大根」。ぜひおうちで栽培してみてくださいね。
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※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。







