タイムを挿し木で増やす方法は、人によって異なります。「結局どのやり方がいいの?」「やったことないから、アレコレいわれても分からないよ…」という人もいることでしょう。
そこで本記事では、挿し木が初めての人でも分かるように、タイムの増やし方を紹介します。
筆者がタイムの挿し木に初挑戦したときの記録をもとに紹介するので、挿し木経験が少ない人もとっつきやすいはずです。タイムを挿し木で増やしたい人は、ぜひ参考にしてください。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちのフリーライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジル、タイムなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
タイムの挿し木のやり方

見てください、このピザタイム。通販で届いたばかりの苗なのですが、株元がすでに枯れていました。
通販の苗はガチャで、残念なものが届くこともあります。もし状態が悪い苗が届いた場合は、復活を試みるか、挿し木で新しい苗を育てるかで対処しなければなりません。筆者はうまく復活させられる自信がないので、ハズレの苗が来たときは、必ず復活作業と一緒に挿し木もやります。
写真のピザタイムも然り、まだ元気な葉を使って挿し木をしました。そのときの手順は、以下の通りです。
【タイムの挿し木のやり方】
- タイムを木から切り離し、余計な葉をとって水につける
- 発根後、土に植える
- 新芽が大きく育ったら鉢上げする
ここからは、筆者の挿し木記録をもとに、タイムの増やし方を詳しく紹介します。
1. タイムを木から切り離し、余計な葉をとって水につける

まず、タイムの木から元気な枝を切り離します。枝の長さは、8~10cmくらいあれば大丈夫です。
木から切り離した後は、切り口が斜めになるようにハサミで整えましょう。切り口が真っ直ぐのままより斜めの方が、表面積が広がって水を吸いやすくなります。発根率に影響するので、細かいことですが忘れず行ってくださいね。
次に、枝についた葉を半分ほどとり、切り口を水につけます。葉が水につかると腐敗の原因になるので、葉は水面から上にくるようにするのがポイントです。

筆者は、複数の枝がバラけないように輪ゴムでまとめていますが、これはやってもやらなくてもどっちでもOKです
2. 発根後、土に植える


毎日水を換えるだけで、1週間も経たないうちに根が出ました。


発根したら、タイムをポットに植え付けます。筆者は手作り培養土を使いましたが、野菜・ハーブ用の培養土でも大丈夫ですよ。
培養土は、自然素材を使っていて安全性が高いカネアの「金の土」がおすすめです▼
タイムは、乾燥気味な環境を好むハーブです。しかし、まだ根を張っていない植え付け直後に土が乾燥すると、水切れで枯れるおそれがあります。ある程度挿し穂が大きくなるまでは、水切れしないように気をつけましょう。
3. 新芽が大きく育ったら鉢上げする


土に植えて約1ヶ月、タイムの新芽が出てきました。
どうやら、筆者は土作りに失敗したようです。タイムだけでなく、同じ土を使ったほかの野菜・ハーブも生育がいまいちでした。おそらく、土がよければ新芽が出るのに1ヶ月もかからなかったと思います。



ちなみに、手作り培養土にはココピートを入れていました
これがよくなかったようです


「新芽が出た&土が悪かった」ので、新しい土に植え替えました。ココピートをなしにし、ついでにコンポスト堆肥を少し加えています。
生ごみで作る堆肥は、栄養豊富で肥料なしでも野菜・ハーブを育てられます。生ごみ処理機を使うと、コンポストよりも簡単に手作り堆肥ができるので、ぜひチャレンジしてみてください▼
もし、新芽が出たときにタイムの状態がよければ、筆者のように植え替える必要はありません。そのままお世話を続けてください。


数日後、タイムが見違えるほど元気になりました。
「日々作物の様子を観察して、異変を感じたら修正する」…大切ですね。
まだ挿し穂が小さいので、しばらくはポットのままで育てます。ポットだと窮屈だなと感じるようになったら、もう少し大きな鉢に植え替えてあげましょう。


ちなみに、同時期の元苗がこちらです。復活させようとお世話を続けていましたが、株元が枯れていてどうにもなりませんでした。
ここまでくると、挿し木もできません。復活不可になってから挿し木をしようとしても遅いので、挿し木は元気な枝が残っているうちにやりましょう。
タイムの挿し木を成功させるコツ2つ
タイムの挿し木成功率を上げるために、ここでは2つのコツを紹介します。
コツ1. 生育時期に行う
挿し木は、いつ行うかが重要です。スムーズに発根させられるように、生育時期に合わせて挿し木をしましょう。
タイムの生育時期は春~秋です。とくに、春と秋はタイムがよく育つので、挿し木すると素早い発根が期待できます。



筆者も3~4月にタイムの挿し木をしましたよ
夏に挿し木をするのもアリですが、暑い中で枝を切ると木が弱るおそれもあります。木へのダメージを考慮すると、夏の挿し木は避けた方がいいでしょう。
冬は、タイムをはじめ多くの作物が成長をストップさせる時期です。スムーズな発根が期待できないので、冬の挿し木もおすすめしません。
タイムの挿し木をするなら、春か秋。この時期にやるだけで、成功率はグッと上がりますよ。
コツ2. 新芽が出たらしっかり日光を浴びさせる
タイムはお日様が大好きです。新芽が出てきたら、成長を促すためにもたっぷりと日光を浴びさせましょう。
木から切り離した枝はデリケートな状態なので、基本的に挿し穂は日陰で管理します。しかし、ずっと日陰のままだと十分に光合成ができません。成長も進みにくくなるので、頃合いを見て挿し穂を日陰から日当たりがいい場所に移してあげる必要があります。
移動の目安は新芽です。新芽が出たということは、タイムが土から水と栄養を吸収できるようになったということ。デリケートな時期は脱しているので、挿し穂を大きくするためにも日当たりがいい場所に移してあげましょう。
タイムの挿し木は水差しからの植え付けがおすすめ!
タイムの挿し木は、水差し(水耕栽培)で発根させてから土に植え付けるのがおすすめです。
いきなり挿し穂を土に植えると、新芽が出るか挿し穂が枯れるかするまで成功・失敗の判断ができません。とくに、挿し木に慣れていない人は勝手が分からないので、「ちゃんと根が出たかな?」とソワソワする毎日となるでしょう。
しかし、水差ししてからであれば発根を確認したうえで土に植えられるので、気持ち的にラクです。これからタイムの挿し木に挑戦しようと思っている人は、ぜひ「水耕×土」の組み合わせでチャレンジしてみてください。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。



