夏の家庭菜園は、水やりに注意が必要です。
「野菜たちは、夏を迎えるとどういう状態になるのか」
「夏の水やりが野菜たちにどう影響するのか」
こうしたことを理解したうえで水やりをしないと、育てている野菜たちが枯れてしまうかもしれません。そこで本記事では、夏の水やりで意識すべきポイントを詳しく紹介します。
「季節を意識したことがなかった」「ただ水をあげればいいと思ってた」という人は、すでにイエローカードです。本記事で夏の水やりをきちんと理解しておきましょう。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、びわ、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
野菜・果物にとって夏は「過大ストレス期間」

作物の種類にもよりますが、野菜や果物は夏を迎えると、暑さに耐えるためにエネルギーを消耗します。
夏は日照りが強く、植物がエネルギッシュに活動する季節とイメージする人もいるでしょう。もちろん、光合成が盛んに行われて、作物がグングン成長するのは本当ですが、決してエネルギッシュではありません。どちらかというと、夏の暑さに耐えようと必死で、大きなストレスを感じています。

とくに、暑さに弱い野菜・果物はデリケートな状態です
人間に置き換えると分かりやすいでしょうか。人間も、暑すぎると外に出るのが嫌になったり、食欲が落ちたり、免疫力の低下から夏風邪をひいたりしますよね。それと同じで、作物も暑さにバテます。もしもバテている状態で水やりの仕方を間違えると、根が傷んだり枯れたりするおそれがあるので、注意が必要です。
夏の家庭菜園で重要な水やりルール3つ


夏の水やりは、水を与えるタイミングや頻度など、気をつけなければならいことがいくつかあります。とくに知っておいてほしいのが、以下の3つです。
【夏の水やり3箇条】
- 水やりは朝か夕方にする
- 頻度は土を見て決める
- 水は株元にかける
夏の家庭菜園で失敗しないためには、上記の3つを十分に理解しておくことが大切です。各項目について、詳しく解説します。
1.【時間帯】水やりは朝か夕方にする


夏の水やりは、日中を避けて朝か夕方にやりましょう。
気温が上がった日中に水やりをすると、鉢の中で水がお湯になってしまいます。野菜たちが水を吸い上げられなくなったり、根が腐ったりするので、日中の水やりは厳禁です。野菜たちにお湯ではなく水を与えるためにも、夏は涼しいタイミングで水やりをしましょう。
具体的な時間帯でいうと、夏の水やりは朝が8時まで、夕方が17時以降でやるのがおすすめです。ただし、地域によって気温差があるので、時間はあくまで目安としてくださいね。



筆者が住んでいる地域は盆地で暑いので、朝は6~7時くらいに、夕方は18時以降に水やりをしています
ついでにいうと…水やりは夕方より朝がおすすめです。朝に水をあげておくと、日中の光合成が盛んになるタイミングで、野菜たちが上手に水を使ってくれます。
一方、夕方は光合成が落ち着いていく時間帯です。水切れ防止で補足的に夕方に水やりをするのはアリですが、野菜たちの成長を考慮すると、水やりのメインは朝がいいでしょう。
2.【頻度】頻度は土を見て決める


「夏の水やりは1日1~2回」といわれることが多いですが、これはあくまで目安です。水やりの頻度は、必ず土の状態を見て判断しましょう。
水やりで重要なのは、作物に「水分補給」と「呼吸」の両方をさせてあげることです。水が少ないと水切れしますし、逆に水を与えすぎると鉢内の酸素が減り、作物が呼吸できなくなります。つまり、水やりは野菜たちが水を欲するタイミングである「土が乾いてから」あげることが大切です。
もしも「水やりは1日〇回」と回数を決めてしまうと、適切な水やりができなくなり、野菜を枯らしてしまうおそれがあります。栽培環境、気候、鉢の種類、土作りなどによって土の乾き具合が変わるので、水やりの回数にこだわらず、土の状態で最適な頻度を見極めましょう。



水やりのタイミングを見るときは、土の表面だけでなく中も見てくださいね
土の中まで乾いていたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷり水をあげましょう。
「土が乾いているかどうか、よく分からない…」という人は、土の中の水分状態が分かるチェッカーを使うのがおすすめです▼
3.【与え方】水は株元にかける


栽培中の野菜や果物に水をあげるときは、葉の上から水をかけるのではなく、株元や土にかけるイメージで水やりをしてください。
葉にかけてしまうと、葉の内側や茎が蒸れてカビが生えたり腐敗したりします。また、葉についた水滴がレンズのような役割を果たし、葉を部分的に焼いてしまう「葉焼け」というトラブルを招くこともありますよ。
気温が高い夏は、蒸れや葉焼けがよく発生します。何も考えずに水やりをすると、野菜たちの生育不良につながってしまうので、注意してくださいね。
参考までに…筆者がやる夏の水やり方法


夏の水やりで意識すべきポイントは分かっても、具体的にどうルーティーン化させればいいのかよく分からないという人もいるでしょう。
そこで、参考までに筆者が行っている夏の水やりルーティーンを紹介します。
基本的に、筆者の水やりは朝1回だけです。2回も水やりをするのは大変なので…。
早朝は、外気の寒暖差で土の表面が湿っていますが、夕方にあげない前提で鉢底から水が出るまでしっかりあげます。



朝に中途半端な水やりをすると、夕方までに水切れする可能性があるので、水をあげるときはしっかりかけます
日中に土が乾いている様子でも、水は与えずそのまま様子見。もしも、土が乾いているのに日に当たっているプランターがあれば、日陰に移動させます。
夕方は、土の湿り具合をチェックするだけです。我が家の場合は、夕方の段階で土の中まで乾いていることがほとんどないので、基本的に追加の水やりはしません。



とはいえ、夕方には土がカラッカラになっていることもあるので、そのときは水やりをしていますよ
筆者は、こちらのホースで水やりをしています。夏は水やりの量が多いので、ジョウロだと何度も水をくむのが大変で…タカギのホースは使いやすい&6水形あって便利なので、おすすめです▼
夏の水やりは土を見て朝or夕方にしよう!
夏の水やりは、朝か夕方にやるのがマストです。日中にやると、水がお湯になって野菜たちにダメージを与えてしまいます。野菜たちに冷たい水をごくごく飲ませてあげるためにも、涼しい時間帯に水やりをしてくださいね。
また、夏は水切れと根腐れの両方が起こりやすいため、頻度や与え方にも注意が必要です。水やりは土が乾いてから、葉や茎が蒸れないように株元に水をかけるように意識しましょう。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。




