昔から「ナメクジ退治=塩」のイメージがありますが、インスタントコーヒーやコーヒーかすも使えることをご存じでしょうか?
しかも、使い方によっては退治だけでなくナメクジ予防もできます。家庭菜園においてナメクジは遭遇率が高い生き物なので、知っておいて損はないですよ。
なぜコーヒーがナメクジに効くのか、理由から駆除方法まで本記事でまるっと紹介します。
※本記事でナメクジの画像は一切出てこないので、苦手な人も安心して最後までご覧ください。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
ナメクジ退治にはインスタントコーヒーが効果的!

ナメクジ退治にインスタントコーヒーが効果的だといわれる理由は、「香り」と「カフェイン」です。
私たち人間にとっては落ち着くコーヒーの香りですが、ナメクジはこの香りが苦手だそう。さらに、コーヒーに含まれているカフェインは、ナメクジの神経系にダメージを受けるほど猛毒です。そこまでくるともはや駆除剤ですよね。
香りによる忌避効果、カフェインによるダメージ…この2つにより、インスタントコーヒーはナメクジ退治に使えるといわれています。

大切なのはコーヒーの香りとカフェインなので、インスタントコーヒーに限らずコーヒーかすもナメクジ退治・対策に使えますよ
ナメクジに塩じゃダメなの?
ナメクジ退治といえば「塩」。昔から知られている方法で、ナメクジを見つけるたびに塩を振ってきたという人もいるでしょう。
しかし、塩は浸透圧でナメクジを弱らせるだけで死ぬわけではありません。再び水を与えれば復活するので、塩でナメクジを退治できるかといわれると微妙なところです。
インスタントコーヒーを使ったナメクジの退治・対策方法
インスタントコーヒーを使ったナメクジの退治・対策には、いくつかの方法があります。目的に合わせて適切に使えるように、ここからインスタントコーヒーの使い方を紹介しますね。
【退治】コーヒー液にナメクジを入れる


深めの容器にコーヒー液を作ります。あとは、箸でつかんだナメクジをコーヒー液の中にポイッと入れるだけです。ナメクジは容器の中でどんどん衰弱し、次第に動かなくなります。
濃度については、「人が飲む程度の濃さでいい」「薄くても大丈夫」「薄いと効果がない」など、さまざまな意見がありますが、個人的には高濃度がおすすめです。もしも薄めに作ってナメクジが元気だったら困るので、濃くしておいて損はありません。
使用する容器については、深めのものを用意するのがおすすめですよ。浅い容器ではナメクジが脱出できてしまうので、確実に仕留めたいなら深めが安心です。



コガネムシをコーヒーかすの液につけて退治できるかどうかを検証した記事もあります
ナメクジも同じ結果になるかは分かりませんが…参考までに▼
【退治・対策】コーヒースプレーを吹きかける


「箸でナメクジをつかむなんて無理!」という人には、コーヒースプレーがおすすめです。
作り方は、インスタントコーヒーで作ったコーヒー液を霧吹きに入れるだけ。あとはナメクジに向けてシュッと吹きかければOKです。育てている作物にかけることで害虫予防も期待できるので、一石二鳥ですよ。
ただし、スプレーにする場合のコーヒーはあまり高濃度にしない方がいいでしょう。コーヒーの強い成分が、作物に悪影響を与えるおそれがあります。野菜や果物についたナメクジを駆除したいだけであれば、薄めでも十分効果を期待できますよ。



500mlにインスタントコーヒー小さじ3杯くらいで大丈夫だと思います
【対策】コーヒーかすを土に混ぜる


土にコーヒーかすを混ぜておくと、ナメクジをはじめあらゆる害虫の予防が期待できます。堆肥化によって土壌改良もできるので、コーヒーかすがあればぜひ実践したいですね。
ただし、害虫予防に対してあまり強い効果は見込めません。即効性もないので、「数が減らせるかも」くらいの気持ちで試してみてください。
【対策】コーヒー不織布を株元に置く
ナメクジが野菜や果物に近寄ってこないように、株元にコーヒーをしみこませた不織布を巻いておく方法もあります。
まず、コーヒーを淹れて不織布にしみこませます。もむようにしっかりとコーヒーをしみこませたら、そのまま乾燥させてください。
あとは、乾いた不織布を野菜の株元や果物の果実付近にセットするだけです。コーヒー不織布が野菜や果物に近づこうとするナメクジの行く手を阻むので、野菜をナメクジから守れます。



マルチングしていたら、その下に敷き込んでください
ナメクジ退治でインスタントコーヒーを使うデメリット


おうちにあるインスタントコーヒーやコーヒーかすがナメクジ退治に使えるなら、試してみる価値はありますよね。しかし、家庭菜園にコーヒーを使うことには、いくつかのデメリットもあります。栽培中の野菜・果物に悪影響を与えないためにも、ここから紹介する注意点をしっかり覚えておいてくださいね。
デメリット1. 虫が寄ってくる
コーヒーかすは生ごみなので、ナメクジ対策で畑や庭に撒くと虫が寄ってくる可能性があります。
「コーヒーかすでゴキブリが来る」という説もあるくらいです。ナメクジ以上の恐怖につながるので、コーヒーかすをそのまま撒くのはやめましょう。



コーヒーかすをしっかりと乾燥させてからなら撒いてもOK
デメリット2. 土壌に悪影響が出る


土にコーヒーを混ぜすぎると、pHが酸性に傾いたり、窒素が不足したりといった弊害につながります。土壌バランスが崩れ、野菜や果物の生育に悪影響が出るおそれがあります。
コーヒーかすの量が少量であればほとんど心配はいりませんが、「量が多いのは土壌によくない」くらいは念頭に置いてください。
デメリット3. カビが発生する
コーヒーかすを使う場合は、しっかり乾燥させてからでないとカビが発生します。不衛生ですし、カビの影響で植物がダメージを受ける可能性もあるので、注意が必要です。
【参考までに】インスタントコーヒー以外のナメクジ退治方法


ナメクジ退治に効果的なのはインスタントコーヒーだけではありません。実は、以下のようにたくさんの駆除方法があるんですよ。
【ナメクジ退治に効果的な方法】
- 塩
- ビール
- 銅
- 熱湯
- 木酢液
ただし、すべてがナメクジ退治に有効とは限りません。
塩は、ナメクジを弱らせるだけで再び水を得れば復活するので、退治といえるかは微妙です。ビールもよく聞くナメクジ駆除法ですが、やり方を間違えるとただ酔わせただけで終わります。銅は効果が薄く、多少の忌避効果はあっても退治までは難しいでしょう。
ナメクジ退治に対する効果はさまざまですが、ナメクジが苦手なものであることは確かです。おうちにコーヒーがない場合は、ぜひ試してみてください。
効果の高さを求めるなら駆除剤がおすすめ
いくら手軽に試せる退治法でも、効果がなければ意味がありません。うかうかしていると、ナメクジが一歩また一歩と大切な野菜・果物に近づいて害を与えてしまいます。しっかり退治したいなら、駆除剤を使うことも検討してみてください。
おすすめは「スラゴ」です。食毒効果が高いので、「これは効く」「ナメクジを見ることが減った」という口コミも多いですよ。ペットや家畜がいる場所でも使えますし、撒いたスラゴは最終的に土に返ります。微生物によってリン酸と鉄に分解され作物に吸収されるので、残留の心配もありません▼
ナメクジ退治には手軽に使えるインスタントコーヒーがおすすめ
数あるナメクジ退治法の中でも、インスタントコーヒーは比較的手軽にできる方法です。駆除効果も期待できますし、使い方によっては害虫予防や土壌改善など、さまざまなメリットも得られますよ。
梅雨の時期は、どんどんナメクジが出てきます。家庭菜園を守るために、インスタントコーヒーによるナメクジ退治・対策を実践してみてくださいね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。






