灰を畑にまくとどうなる?3つの効果と正しい使い方【家庭菜園】

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木や草木を燃やしてできる木灰・草木灰(そうもくばい)は、畑にまくといいといわれています。聞いたことはあるけど、灰を畑にまくとどうなるか、どうやって使うのかまではよく分かっていない人もいるでしょう。

そこで本記事では、灰を畑にまくことで得られる効果や使い方を解説します。

「薪ストーブを使っている」「キャンプでよく焚火をする」などで灰の処理に困っている人、家庭菜園に灰を使うべきかどうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中

自給自足しているもの
薬味(しそ、ねぎ)
野菜全般
果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど)
ハーブ(ローズマリー、バジルなど)
※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています

「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。

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ハーブ(ローズマリー、バジルなど)

※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています

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目次

なぜ?畑に灰をまくといい理由

薪ストーブに入っている灰

灰を畑にまく理由は、「土のpH調整ができる」「肥料効果がある」「害虫対策に使える」などのメリットがあるからです。

実は、「灰を畑にまくといい」といわれるようになったのは、最近のことではありません。昔から草木を燃やした灰は、肥料として農業で利用されてきました。

とくに、江戸時代における灰の価値はかなり高かったようです。灰は、農業だけでなく染物、酒の加工、和紙製造などのあらゆる用途に使われてきました。なかなか需要があったもので、当時は「灰屋」という灰の商売で富を築いた人も少なくないんだとか。

現代に灰屋はありませんが、灰を肥料とする農業は今も存在します。筆者も、家庭菜園に灰を活用していますよ。

灰を畑にまくことで得られる3つの効果

灰が入ったバケツとスコップ

畑に灰をまく効果は、大きく3つです。家庭菜園において重要な役割を果たしてくれるので、灰を捨てるのはもったいないですよ。ここでは、畑に灰をまくことで得られる効果について詳しく解説します。

効果1. 土壌のpH調整に使える

3列の畝がある畑

灰は、土壌をアルカリ性に傾けてくれる効果があります。

日本の土壌は酸性傾向にあるのですが、多くの野菜・果物が好むpHは弱酸性~中性です。そのまま植えても育ちにくいので、アルカリ性のものを加えてpHを調整しなければなりません。

そこで活躍するのが灰です。灰が持つアルカリの性質によって土壌pHが調整できるので、多くの家庭菜園者が土作りで灰を活用しています。

筆者もそうですが、「灰」と聞いて「石灰」を連想する人は多いでしょう。石灰も土壌をアルカリに傾ける役割で使われます。しかし、石灰と木灰・草木灰は、効果が似ているものの別物です。土への効き方、土作り後の状態などで違いが出るので、混同しないように気をつけましょう。

石灰と木灰・草木灰の違い(ざっくり)▼

【石灰】

  • 種類が多く、ものによって効果が異なる
  • まいてすぐに種まきや定植ができない(一定期間開けるのが一般的)
  • 土がかたくなる傾向にある

【草木灰】

  • 肥料効果に即効性がある
  • まいてすぐに種まきや定植ができる
  • 土がやわらかくなる傾向にある

筆者は木灰派で、家庭菜園に石灰は一切使っていません

効果2. 肥料になる

積み重ねられた肥料袋

灰には、野菜や果物の成長に欠かせないカルシウム、リン酸、カリウムが含まれています。植物の栄養を補えるので、肥料としても使えますよ。

とくに、灰はカリウムが多いのが特長です。植物の根や茎を丈夫にしてくれますし、カリウム不足で葉が黄色くなっている野菜・果物の栄養補給にも活躍します。

また、リン酸によって実つきがよくなったり大きくなったりする効果も期待できますよ。

草木灰の原料によって灰の成分が異なるので、一概にはいえませんが…

効果3. 害虫対策ができる

灰が持つ燃えたにおいを苦手とする虫もいるので、害虫対策にも活用できます。「低コスト」「広範囲にまける」…こうしたメリットから、害虫の忌避剤として灰を使っている人も多いですよ。

効果は100%ではないものの、簡単に忌避効果が得られるのはうれしいですよね。

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【目的別】家庭菜園における灰の使い方

スコップで灰をすくっている

灰を畑にまくといいといっても、目的によって使い方が異なります。ここからは、目的別に灰の使い方を紹介します。

使い方1. 土作りに使う

畑に灰をまいている

土作りでは、pH調整と栄養補給の2つを目的に灰を畑にまきます。

使い方は、灰を土にまいてからスコップでしっかり混ぜ込むだけです。計量したことがないので正確な分量はお伝えできませんが、筆者宅では土の表面が薄く白色に染まるくらいにパラパラ~っとまいています。(写真参照)

プランターだったら、一掴みくらいでいいと思います

灰の量に迷ったときは、pH測定器の数値を見ながら調整するといいでしょう▼

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使い方2. 追肥する

追肥のときは、土の上にパラパラ~っとまけばOK。土の中に混ぜ込んでもいいですが、雨で浸透していくので、そこまで頑張らなくても大丈夫ですよ。

灰はカリウムが豊富で、カリウム補給に効果的です。例えば、葉が黄色くなったり褐色に変色していたりしたら、カリウム不足の可能性があります。灰で改善が期待できるので、与えてみてください。

ただし、カリウムを与えすぎるとほかの栄養吸収を阻害するおそれがあります。「葉が黄色くなってる!やばい!」と焦って灰をドバーっと与えることがないようにしてくださいね。

ちなみに、灰にはカルシウムも含まれています
流出しやすい成分なので、畑にまいたらマルチングしておくのがおすすめですよ

使い方3. 害虫対策に使う

害虫対策の場合は、灰が葉にかかるようにパラパラ~っと畑にまくくらいで大丈夫です。軽くまいておくだけでも、害虫に対して忌避効果を発揮してくれます。

ただし、農薬ほどの強力な効果はありません。灰を畑にまいたから絶対に害虫が来ないともいえないので、過度に期待しないようにしましょう。

【番外編】灰と炭の違い|畑で使うならどっち?

赤い炎を見せる熾火

灰と炭。木を燃やしてできるという意味では同じですが、畑にまくときに得られる効果は異なります。それぞれの特徴をまとめたので、混同しないように確認しておきましょう。

木が完全燃焼して粉末状になったもの
再燃焼しない
主な用途は土壌改良や栄養補給
木から酸素と水素が抜け、炭素だけが残ったもの(例:木炭、竹炭)

固形なので、畑にまくなら粉末加工が必要
再燃焼する
主な用途は微生物の活性化、土壌改良、保水

前提として、灰も炭も家庭菜園に使えます。しかし、それぞれの形状や用途には異なる点も多いです。

まず、灰は完全燃焼したものなので再燃焼しません。粉末状で扱いやすく、土壌改良や栄養補給に貢献します。

一方、炭は固形燃料です。蓄熱効果があるので、畑にまくことで地温も上がり、微生物の活性化につながります。さらに、炭には小さい穴が無数に開いていることから、保水力アップや脱臭効果といったメリットもありますよ。微生物の棲み処になり、土壌改良に大きく貢献するでしょう。

どちらも畑にまくことでいい効果をもたらしてくれますが、役割が少し異なります。農法にも関わってくるので、しっかり差別化しておきたいですね。

捨てる灰も、畑にまくと家庭菜園に大貢献!

灰を畑にまくと、土壌改良、栄養補給、害虫対策ができます。家庭菜園においてメリットが多いので、ぜひ捨てずに活用したいですね。

よくよく思い出してみると、民話の花咲かじいさんも灰できれいな花を咲かせていましたね。昔から「灰=植物にいい」というのが定説だったのでしょうか。

さぁ、みなさんも灰は捨てずに花咲かじいさんを目指しましょう!

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※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。

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