スナップエンドウは春まき・秋まきが一般的ですが、幸姫は夏まきできる品種です。ほかの品種と同じように秋を待っていると、種まきの時期を逃すおそれがあります。種まき時期がほかの品種と異なるということは、収穫時期にもズレが生じるため、栽培スケジュールをしっかり把握しておくことが大切です。
そこで本記事では、幸姫の栽培スケジュールを紹介します。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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スナップエンドウ(幸姫)の栽培スケジュール

幸姫の栽培には、以下の3パターンがあります。
【①夏まき】
- 種まき時期:8月下旬~9月上旬
- 収穫時期:10月下旬~年内
【②秋冬まき】
- 種まき時期:11月~2月上旬
- 収穫時期:3月~5月
【③春まき】
- 種まき時期:3月中旬~4月中旬
- 収穫時期:5月~6月中旬
※中間地の場合
スナップエンドウの生育適温は15~20℃と涼しめです。しかし、幸姫には耐暑性があるので8月下旬から種まきできます。夏に種をまけば、2ヶ月もしないうちに収穫できるようになりますよ。

サクッと育てられるのがいいですね
もし夏を逃しても、秋冬まきと春まきも可能です。ただし、秋冬まきは冬越しさせるのが前提の種まきとなります。秋冬に種をまき、防寒対策をしながらゆっくり苗を育て、春に収穫時期を迎える流れです。冬越しが必要なぶん、秋冬まきは栽培期間が長くなると覚えておきましょう。一方、春まきは一般的なスナップエンドウと同じ栽培スケジュールとなります。



スナップエンドウは春まきor秋まきが基本なので、幸姫の栽培は少し時期がズレると思っておくといいでしょう
注意点として、「幸姫は夏まき・秋冬まき・春まきできる」というのは中間地の場合であり、全地域に当てはまる栽培スケジュールではありません。寒い地域や暑い地域は環境が異なるので、種まき時期・収穫時期はあくまで目安とし、天気予報や温度計を確認しながら適切な時期に栽培してくださいね。
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幸姫を育てるなら夏まきがおすすめ


幸姫は、夏まき、秋冬まき、春まきのどこで種まきをしてもOKですが、個人的には夏まきをおすすめします。
【夏まきをおすすめする理由】
- 秋はあらゆる野菜が種まき時期を迎える忙しい季節で、手が空きやすい夏の方が落ち着いて作業できるから
- 夏まきの方が短期間で収穫時期を迎えるから
- 冬越しは防寒対策の手間があるから
- 春まきだとほかの品種と同じで、幸姫の個性を活かせないから
- 春まきすると、暖かくなって徐々に活発化する虫たちの餌食になりやすいから
筆者が夏に幸姫を育ててみたところ、種まきから50日ほどで収穫できるようになりました。夏野菜が終わりを迎え、秋まきの野菜がまだ実っていない空白の時間に収穫できたので、家計的も助かりましたよ。
時間を有効活用できるという意味でも、幸姫は夏まきがおすすめです。
幸姫はスナップエンドウのなかでもスケジュールが特殊
幸姫の種まき時期・収穫時期をまとめると、以下の通りです。
| 種まき時期 | 夏まき (8月下旬~9月上旬) | 秋冬まき (11月~2月上旬) | 春まき (3月中旬~4月中旬) |
|---|---|---|---|
| 収穫時期 | 10月下旬~年内 | 3月~5月 | 5月~6月中旬 |
スナップエンドウは暑さに弱い野菜ですが、幸姫には耐暑性があります。ほかの品種とは違う個性を持っているので、栽培スケジュールも異なると覚えておきましょう。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。
※種まき時期・収穫時期は、栽培方法や気候などによって変動します。本記事の栽培スケジュールは、あくまで参考までに留めてください。



