ローズマリーは、枯れたら葉がどんどん黒く染まっていきます。軽く触れただけで葉がポロポロ落ちるので、その姿に「あ、終わった…」とショックを受けている人もいるでしょう。
しかし、ローズマリーは枯れているようでまだ生きていることがあります。本記事で、ローズマリーが枯れたらやるべき対処法を紹介するので、捨てる前に試してみてください。もしかしたら、新たな芽を出してくれるかもしれませんよ。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリーなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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まずは枯れたかどうかをチェックしよう

ローズマリーが枯れたかどうかは、枝で確認します。パット見枯れているように見えても、実は株がまだ生きているケースもあるんですよ。
「枯れちゃったかも…」と思ったら、本当にローズマリーが枯れているかどうかをチェックしてみましょう。

まず、枯れていそうな細い枝をカットして、切り口をチェックしてください。切り口を見て、水分がなかったり変色したりしている(薄い緑色じゃない)場合は枯れています。しかし、切り口に保湿感がある場合は、まだ枯れていません。
ここで枯れていると判断した場合は、もう少し奥の枝を切って2回目のチェックをしてください。そこで切り口にみずみずしさがあれば、復活可能です。やっぱり枯れているという場合は、もう少し奥の枝を…と徐々に切り詰めていきます。
どこまで切っても枝が枯れている場合は、株もダメになっているかもしれません。しかし、株までは切って確認できないので、まだ望みは捨てずに次で紹介する対処法を試してみましょう!
ローズマリーは剪定や摘心でカットシーンが多いので、剪定バサミを持っておくのがおすすめです▼
ローズマリーが枯れたらすべき対処法3つ

ローズマリーの枯れ具合が絶望的でも、株が生きていればなんとかなる場合があります。ではどうすればいいのか、ここからはローズマリーが枯れたらすべき対処法を3つ紹介しますね。
対処法1. 生育環境の見直し・改善

株が生きている場合は、生育環境の改善で春や秋に芽吹く可能性があります。ローズマリーが枯れたら、一度今までの育て方を見直してみてください。見直すべきポイントと改善方法を簡単にまとめました。
| 見直しポイント | 改善方法 |
|---|---|
| 水やりの仕方 | ローズマリーは乾燥を好むハーブなので、与えすぎに注意する |
| 日当たり | 日当たりがいい場所に置いてあげる |
| 土が合っているか | 水はけがよく、アルカリ寄りの土にする |
| 鉢のサイズ | ローズマリーは生育がいいぶん根も伸びやすいので、鉢が窮屈にならないよう配慮する |
ローズマリーを健康的に育てるためには、最低でも上記4点に注意が必要です。肥料の有無は状況を見て判断すればいいことなので、まずは基本として水やり、日当たり、土、鉢の4つを押さえておきましょう。

地植えの場合は、鉢以外の3つをしっかりチェック!
対処法2. 剪定する


枯れてしまったローズマリーは生き返りません。残していても仕方がないので、切り落としましょう。剪定のポイントは、以下の通りです。
- 葉を残す
- 夏場を避ける
ローズマリーに限ったことではありませんが、新しく伸びようとしている葉(芽)まで切ると、伸びるものがなくなってしまいます。ローズマリーを剪定するときは、必ず葉を残しましょう。
ローズマリーの剪定で、夏を避けることも重要です。耐暑性があるローズマリーですが、高温すぎると株に負担がかかります。最悪の場合、枯れてしまうおそれがあるので、夏にローズマリーをいじるのはやめておくのが吉です。



ローズマリーの剪定は、できるだけ新芽が出やすい春や秋にやりましょう
対処法3. 挿し木する


正直なところ、救済措置をとったところで新たな葉が出てきてくれるとは限りません。復活が不可能な場合も想定して、枯れていない部分で挿し木をするのがおすすめです。
ローズマリーの挿し木は、元気な枝をカットし、しばらく水につけてから土に植えればできます。挿し木をすることで、新たな苗を買う手間もお金も節約できますよ。
正しく対処しても、ローズマリーが復活する確率は100%ではないので、予備として挿し木をしておきましょう。
ローズマリーが枯れたら「捨てる」ではなく「再育成」を
ローズマリーは、枯れているように見えても、まだ生きている可能性があります。春や秋といった芽吹きの時期に華麗な復活を見せてくれることもあるので、もう一度育て直してみましょう。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。



