野菜の値段が上がって、ますます注目を集めているリボベジ(再生栽培)。食費節約できる上にエコでメリットしかないようですが、実はデメリットもあるんですよ。
そこで本記事では、リボベジのデメリットについて詳しく解説します。悪い面や注意点を知っておくことで、リボベジの成功率を上げたりモチベーションを保ちやすくなったりするので、ぜひ参考にしてくださいね。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
|---|
| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、びわ、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
リボベジのデメリット5つ

一度収穫した野菜をもう一度再生させる「リボベジ」。一体どんなデメリットが潜んでいるのか、ここで確認していきましょう。
デメリット1. 水換えが面倒
水耕栽培でリボベジをしている場合は、毎日水換えしなければならないのがデメリットです。
野菜も生きているので、育てる以上はきちんとお世話しなければなりません。とくに、水の傷みが心配な水耕栽培は、小まめな水換えが必須。1日1回、夏場であれば1~2回くらいは水を換えてあげたいところです。
ズボラな人や、野菜のお世話が習慣化していない人は、収穫できるほど育つ前に面倒くさくなってしまうでしょう。
デメリット2. カビ・腐敗のおそれがある

水や温度の管理を怠ると、リボベジのもととなる野菜がカビたり腐ったりするおそれがあります。
リボベジに使う野菜のへたや根っこは、いわゆる生ごみです。衛生的に管理していないと、成長するどころか腐敗が進みます。
とくに心配なのが、水耕栽培のリボベジです。常に野菜が水に触れている状態なので、カビや腐敗のリスクが高い傾向にあります。いくら2回目が育っても、カビたり腐ったりした野菜は食べたくないですよね。
土に植える育て方であれば、多少カビや腐敗のリスクは少ないですが、水耕栽培でリボベジする人は、カビ・腐敗対策を講じる必要があります。
デメリット3. 購入時ほど立派な野菜は採りにくい
リボベジでは、購入したときほど立派な状態で再生することは期待できません。
分かりやすいのが豆苗ですね。豆苗は2~3回ほど再生可能ですが、収穫回数を重ねれば重ねるほど細くなっていきます。これは、豆苗がカット面から伸びるのではなく、脇芽が伸びていくからです。
残念ながら、リボベジは「スーパーで買ったときの野菜がそのまま2回楽しめる」というわけではありません。多少なりともボリュームが減る可能性があることは理解しておく必要があります。

あくまで一般的な話です
野菜の種類や育て方によっては大きく育てられることもあるので、一概にはいえません
デメリット4. インテリア的にいまいち


リボベジを並べるのは、部屋の景観を損ねやすい点でもデメリットです。
想像してみてください。コップに入ったネギの根っこ。タッパーに沈められた豆苗。細めのビンに固定された小松菜やチンゲン菜の芯…。ある程度成長して葉が伸びていれば「緑があってきれい」といえますが、個人的に野菜の根っこやへたがそのまま露出しているのは、生活感が出すぎているように感じます。
もしもインテリアに強いこだわりを持っている人であれば、リボベジに対して前向きな気持ちになりにくいでしょう。
デメリット5. 失敗リスクもある
リボベジは、必ず成功するものではありません。購入した野菜の状態によっては、うまく育たないこともあります。具体的にどんな失敗があるか、例として下記にまとめました。
【リボベジの失敗例】
- 野菜の生育時期に合っておらず、うまく育たない
- 野菜が持つ病原菌によって生育不良を起こす
- 品種に合った育て方ができない
リボベジに失敗する例のひとつが、生育時期のずれです。気温に左右されにくい室内であっても、本来の時期からずれた育て方をすれば、野菜はうまく育たないことがありますよ。
例えば、ほうれん草。ほうれん草は、涼しい時期に育てる野菜です。夏に室内でリボベジした場合、たとえ冷房で室温が涼しくても、日光の暖かさでほうれん草は早く花を咲かせてしまいます。葉が大きくなっていないのに花が咲けば、やわらかくおいしいほうれん草は収穫できません。
また、消毒された園芸店の種・苗と違い、一度育ち切った野菜には病原菌がついている場合があります。マニュアル通りの育て方をしても、上手く育たなかったり土を汚染したりといった可能性を否定できません。
もうひとつ、リボベジ野菜は「品種が分からない」という大きなデメリットがあります。スーパーの野菜は、多くが「小松菜」「ほうれん草」のように野菜名だけしか記載されていません。野菜は品種によって育て方が違うので、野菜名だけでは適切な育て方が分からず、失敗するおそれがあります。



リボベジをするなら、品種名まで分かる野菜を選ぶ必要がありますね
このように、簡単そうなリボベジでも結構な失敗リスクがあります。あくまで可能性の話ですが、決して成功率が高い栽培方法でないことは理解しておきましょう。
デメリットありでもリボベジが人気なのはなぜ?


リボベジにはいくつかのデメリットがあるものの、実際はリボベジに挑戦している人がたくさんいます。なぜリボベジが人気なのか、理由を見ていきましょう。
人気の理由1. 食費節約につながるから
リボベジにおける一番のメリットは、食費を節約できることでしょう。
本来、食べて終わりだった野菜がもう一度楽しめるのです。そのぶん食費を削れるので、キッチンにたくさんのリボベジを並べている人もいますよ。
リボベジできる野菜はいろいろありますが、個人的にはネギがおすすめです。簡単かつスピーディーに収穫でき、何度も楽しめます。無限収穫も夢ではないほど再生力が強い野菜なので、元が取りやすく食費節約にうってつけです。
人気の理由2. 家庭菜園初心者でも挑戦しやすいから
リボベジは、ざっくりいうと野菜の根っこやへたを水につける、あるいは土に植えるだけでできます。もちろん、水やりや肥料の追加といったさまざまなお世話が必要な場合もありますが、種から野菜を育てるよりは格段にラクです。
家庭菜園経験がない初心者さんでもとっつきやすいというメリットが、リボベジ挑戦者増加の背景にあります。
リボベジをポジティブに楽しむ3つのコツ


リボベジに興味はあるけれど、デメリットの面が不安で挑戦をためらっている人もいるでしょう。そこで、リボベジをポジティブに捉えるマインドと方法を紹介します。
コツ1. お世話そのものを楽しむ


リボベジのデメリットとして、「水換えが大変」「カビ・腐敗のおそれがある」と、お世話の面を取り上げました。忙しい毎日に、「野菜のお世話」という新たなルーティーンを加えるのは大変ですよね…。
しかし、ペットのお世話と思えば、少しポジティブになれませんか?ご飯をあげる、散歩する…毎日のことで大変ではあるものの、そのぶんペットが愛情を向けてくれると幸せな気分になりますよね。
それと同じように、リボベジも丁寧に育てれば大きく育ちます。野菜からの愛情を受け取ることで、お世話そのものが楽しくなりますよ。野菜を育てることをただの作業と捉えるのではなく、「生き物のお世話をしている」というマインドに変えるだけでも、前向きに取り組めるようになるでしょう。
コツ2. 「〇円節約できた」とお得感を明確にする


何円節約できたかを明確にすることで、再生栽培のモチベーションが上がりますよ。
食費節約を目的にリボベジをする場合、野菜が成長する姿を見るだけでは喜びを得にくいでしょう。「毎日の家事でも忙しいのに、野菜の世話までやってられない…」「結局、スーパーで買った方が安いんじゃない?」とリボベジへのモチベーションも低下してしまいます。
こうしたネガティブな感情は、リボベジによる恩恵を実感できていないことが原因です。頑張ったぶんだけ給料がもらえないと、仕事へのやりがいがかすんで不満が積もるのと同じ。モチベーションが維持できなければ、何事も続きません。
そこでおすすめなのが、節約効果を明確にすることです。「100円の豆苗が3回収穫できたから、200円節約できた」と具体的な数字にすることで、節約効果を実感できてモチベーションも上がりますよ。
コツ3. おしゃれなガーデニング用品を使う


リボベジを楽しめるように、形から入ってみるのもおすすめです。
おしゃれなプランターを使う、プランタースタンドで部屋全体のインテリア性を上げるなど、やり方はいろいろあります。タッパーやペットボトルで低コストに済ませるのもいいですが、アイテムにこだわることで野菜と向き合う姿勢も変わるはずです。



最近はおしゃれなアイテムがいっぱいあるんですよ!
いくつかリンクを貼っておくので、ぜひ参考にしてください
カラフルで、並べたくなるかわいさです▼
透明感があって、リボベジなのに美しく見えます。受け皿ありで水換えしやすい点もメリットです▼
リボベジプランターだけでなく、所々に本や雑貨を挟みながら飾っていくと、おしゃれな収納棚になりますよ▼
デメリットを理解したうえでリボベジを楽しもう
リボベジにはデメリットがあり、残念ながらいいこと尽くしではありません。それでも今、リボベジに関心が集まっているのは、デメリット以上のメリットを実感している人が多いからでしょう。
リボベジは、初心者さんでもできます。もともと捨てるはずだった野菜の根っこやへたを使うので、難しければやめればいいのです。まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。





