【食費公開】家庭菜園は節約にならない?経験者が語るコスパが悪い4つの理由と節約のコツ

家庭菜園は、「節約になる派」と「節約にならない派」で意見が分かれます。そのため、「結局どっちなの?」「家庭菜園は節約にならないの?」と気になっている人もいることでしょう。

結論からいうと、どちらも正解です。家庭菜園は、やり方しだいで節約にも赤字にもなります。そこで本記事では、家庭菜園で節約にならない原因を解説しつつ、節約成功のコツを紹介します。

ちなみに筆者宅の食費は、総務省が発表している5人家族の食費月平均額(112,019円)※の約半分(61,975円)です。実際に食費節約に成功した経験も交えながら解説するので、家庭菜園で節約したい人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

※参考:総務省統計局「2025年家計調査 家計収支編 二人以上の世帯

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中

自給自足しているもの
薬味(しそ、ねぎ)
野菜全般
果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど)
ハーブ(ローズマリー、バジルなど)
※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています

「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中

自給自足しているもの
薬味(しそ、ねぎ)
野菜全般
果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど)
ハーブ(ローズマリー、バジルなど)

※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています

「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。

目次

家庭菜園は節約にならないの?…ずばりやる人しだい!

野菜に囲まれた電卓と〇×のカード

家庭菜園には、節約になるケースとならないケースがあります。

【節約になる・節約にならないの違い】

  • 節約になるケース:支出より多くの野菜を収穫できた場合
  • 節約にならないケース:支出以上の収穫ができなかった場合

会社経営と同じですね。商品が売れれば会社は儲かりますし、売れなければ赤字が続いてつぶれます。つまり、家庭菜園が節約になるかどうかは「やり方しだい」ということです。

では、どうすれば家庭菜園で節約できるのか…その答えを出すためには、節約にならない原因を理解し節約効果を得るためのコツを知ることが大切です。具体的にどうすればいいのか、次章から詳しく解説します。

「家庭菜園は節約にならない」と感じる原因4つ

木のテーブルに置いた100円玉

家庭菜園で節約するために、まずは節約にならない原因を理解しておきましょう。

原因1. 初期費用が高いから

園芸用品が乱雑に置かれている

家庭菜園には、プランター、土、肥料、種などさまざまな道具が必要です。初期費用がかかるため、「安く始められない=節約にならない」という考えにつながります。

具体的にどれくらいの初期費用がかかるのか…ピンキリなので一概にはいえませんが、ざっくり見積もると10,000円くらいかかります。

【ざっくり見積もりの内訳】

  • プランター:3,000円
  • 土:1,500円
  • 肥料:1,000円
  • 種:200円
  • ジョウロやスコップなどの園芸グッズ:4,000円

合計:9,700円(約10,000円)

10,000円もあれば、ちょっとした家電が買えたり固定費の一部をまかなえたりします。数百円の野菜を作るために10,000円以上の初期費用がかかっていては、費用対効果も低く感じられてしまいますよね。「家庭菜園をしても節約にならない」と思えてしまうのも納得です。

ちなみに、筆者宅は20,000円以上かかっています

原因2. ランニングコストがかかるから

家庭菜園を続けるなら、当然ランニングコストもかかります。「初期費用だけ目をつむればいい」とはいかないので、定期的な支出に「コスパが悪い」「節約にならない」と感じてしまう人も多いようです。

例えば、家庭菜園には以下のようなランニングコストがかかります。

【家庭菜園におけるランニングコストの例】

  • 土代
  • 資材代
  • 種・苗代

家庭菜園のランニングコストは、私たちの生活における食費や光熱費と同じです。ランニングコストをゼロにすることは難しいので、節約にならないと感じてしまうのも無理はありません。

原因3. 労力に見合っていないから

男性が土を掘っている

数百円で買える野菜のために時間と労力をかけなければならないのも、「節約にならない」といわれる原因のひとつです。

野菜や果物が収穫できるようになるまでには、時間と労力がかかります。早く収穫できる野菜でも1ヶ月前後はかかりますし、畑を耕したり土作りをしたりするのも大変です。これだけの時間と労力をかけなくても、スーパーで数百円出せば野菜は買えるので、家庭菜園をしても節約にならないといわれます。

原因4. 栽培が失敗することもあるから

家庭菜園では、作物をうまく育てられない場合があります。もし栽培に失敗した場合は、お金、時間、労力だけを消費することになるので、「節約にならない、むしろ損」と感じてしまう人もいるようです。

野菜を安定的に栽培するのは簡単ではありません。天候や環境も毎年異なるので、「今年は猛暑にやられて不作だ」「去年ほど虫が来なくてきれいに育った」というふうに、生育状況にバラつきが出ることもあります。

不作では、家庭菜園にかけた経費の回収が困難です。食費を節約するどころか赤字になる可能性もあるので、節約にならないという意見にも一理あります。

家庭菜園をしている我が家の食費を計算してみた

左手にスマホを持っている

家庭菜園は、うまくやれば食費を節約できます。具体的にどれくらい節約できるのか、家庭菜園をしている我が家の食費を計算してみました。

筆者宅(5人家族)の1ヶ月の食費61,975円
5人家族の1ヶ月平均食費(※)112,019円
※参考:総務省統計局「2025年家計調査 家計収支編 二人以上の世帯

2025年の食費を計算したところ、我が家は743,707円でした。月平均にすると、約61,975円ですね。

一方、総務省統計局「2025年家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」のデータにある5人家族の食費月平均額は112,019円です。つまり、筆者宅は平均の半分近くを節約できているといえます。

筆者宅では、ほとんど外食をしません。行っても、月に1~2回くらいでしょうか…。もともと食費が少ないので、家庭菜園のみで平均の半分まで節約できているわけではありません。しかし、お米や野菜が常に家にある状態を作り出せているおかげで、食費が削れているのも確かです。

ただし、再三お伝えしている通り、やり方しだいで節約にならない場合もあります。どうすれば節約効果のある家庭菜園ができるか、次章で詳しく紹介しますね。

家庭菜園の節約効果を高めるコツ7選

コンクリートの上に複数のプランターが置かれている

家庭菜園で節約するのは簡単ではありません。初期費用やランニングコストなどでどうしてもお金がかかりますし、収穫できるようになるまで野菜を管理するのも大変です。

しかし、工夫をすればお金をかけない家庭菜園はできます。やり方しだいでは、食費が浮くほどの節約効果を得られますよ。ここでは、家庭菜園で正しく節約効果を得るコツを紹介します。

コツ1. 必要以上の買い物をしない

あくまで目安ですが、家庭菜園の初期費用はおよそ10,000円くらいです。園芸用品の質にこだわりすぎたり使わないものまで買ったりすると、初期費用はもっと高くなります。収穫した野菜で初期費用をペイできるまでに時間がかかるので、家庭菜園が軌道にのるまでは支出を抑えましょう。

実は、家庭菜園の道具は必要最低限のものだけに抑えると5,000円もかかりません。100均のガーデニンググッズやおうちにあるものを上手に活用すれば、もっと安く抑えられます。

下記の記事で必要最低限の道具を紹介しているので、まだ家庭菜園グッズを購入していない人は、ぜひ参考にしてください。

コツ2. 資材を自作する

ヒッポコンポストのふたを開けた様子

堆肥や肥料など、家庭菜園に使える資材を手作りするのもおすすめです。

資材はランニングコストのひとつで、種類も多く買いそろえると結構なお金がかかります。しかし、資材を手作りすれば、家庭菜園をお得に続けられますよ。

我が家はコンポスト堆肥、もみ殻くん炭、腐葉土などを自作しています

とくに、コンポスト堆肥は家庭の生ごみを有効活用できるうえに、土壌改良にも使えて便利です。最近は生ごみで簡単に堆肥作りができる生ごみ処理機も販売されているので、ぜひチャレンジしてみてください。

コツ3. 土を再利用する

古い土が入ったプランターが2個並んでいる

プランターの土は、適切に処理すれば再利用できます。新しい土を買うのはランニングコストがかかるので、土はどんどん再利用しましょう。

筆者も土をリサイクルして家庭菜園しています

コツ4. 再生栽培(リボベジ)する

豆苗の再生栽培

再生栽培(リボベジ)は、一度収穫した野菜の根を水につけたり土に植えたりして再び育てる方法です。豆苗や葉ねぎが身近でしょうか、水を張ったコップに根をつけている家庭をよく見かけますね。

リボベジで使うのは、捨てる予定の野菜の根やヘタです。実質、野菜1個の値段で2個買っているようなものなので、節約効果を実感しやすいですよ。

コツ5. コスパが高い野菜・果物を育てる

ボウルに入っている山盛りのレタス

何を育てるかによって、コスパの良し悪しが変わります。節約になる野菜を中心に育てれば、比較的早く節約効果を実感できるでしょう。

【節約になる野菜・果物の例】

  • レタス
  • じゃがいも
  • さつまいも
  • ピーマン
  • きゅうり
  • ミニトマト
  • エンドウ
  • ニラ
  • キウイ

基本的に、たくさん実るものや何度も生えてくるものはコスパが高いです。

例えば、じゃがいもやさつまいもは、ずるずる~っと長い苗にたくさんの実がつきます。ピーマンやマメ科の野菜も、上手に育てれば1株で100個以上収穫できることもありますよ。

収穫できる量や継続的に収穫できるものに注目すると、食費を削りやすくなります。節約のために家庭菜園に挑戦する人は、ぜひコスパが高い野菜・果物を育ててください。

コツ6. 難易度が低い野菜を育てる

鈴なりのミニトマト

せっかく野菜・果物を育てても、うまく育たなければ節約効果はゼロです。慣れていないうちは、できるだけ難易度が低い野菜を育てましょう。

難易度が低い野菜・果物の例

食べたい野菜・果物を育てるのは、家庭菜園に慣れてからにするのがおすすめです。まずは育てやすい作物からチャレンジし、成功体験と節約効果の実感を得てからステップアップしていきましょう。

コツ7. 挿し木で増やす

挿し木用のレモンを水につけている

果樹やハーブの苗は、新しい木を買わなくても挿し木で増やせます。苗木代をかけずに収量を増やせるので、お得に家庭菜園ができますよ。

筆者も、レモンやローズマリーなどを挿し木で増やしています

ただし、苗木のなかには種苗法で挿し木・接ぎ木による増殖が禁止されているものもあります。なんでも増殖していいわけではないので、注意してくださいね。

家庭菜園で節約効果を得るための心構え

男性がレタスを収穫している

家庭菜園を「節約にならないもの」から「節約になるもの」に変えるためには、家庭菜園に対する考え方を改める必要があります。節約効果を得るうえで重要な心構えを3つ紹介しますね。

心構え1. 長い目で見る

淡い水色時計の周囲に植物が添えられている

家庭菜園は、作物が育ってやっとお得感を実感できるものです。急いで節約効果を得ようとするのではなく、長い目で見ることを心がけてください。

勉強もビジネスも、何事も積み上げていくことが大切です。よくビジネス業界で、利益を得るための仕掛けを「種まき」、成果につなげることを「刈り取り」といいますね。まさに家庭菜園も同じで、種まきの段階で節約効果を求めても仕方がありません。

作物の刈り時を迎えれば、きちんと節約効果を実感できます。焦らず、長期的に家庭菜園を続けてみましょう。

心構え2. おしゃれを捨てる

窓際に並んでいる複数の水耕栽培

家庭菜園において「節約」が最重要目的であれば、「おしゃれ」を求める心は捨ててください。園芸グッズでデザインにこだわりすぎると、どんどん支出が増えてしまいますよ。

例えば、プランターのなかには1個10,000円以上するものもあります。そんな高級プランター、何個も買えませんよね…。

大切なのは目的を見失わないことです。節約したい人にとっての家庭菜園はおしゃれを楽しむことではないので、道具選びではコスパを重視しましょう。

プランターの例でいえば、不織布プランターがおすすめですよ
1個あたり数百円で買えますし、使いやすさもバツグンです
筆者宅もヘビーユースしています

心構え3. 無駄を作らない

芽が出てきた野菜たち

日常生活の節約と同じで、家庭菜園でも無駄を作らないことを意識しましょう。

例えば、野菜栽培中に行う「間引き」。野菜たちが栄養を取り合わないように、適度に株数を減らす作業ですね。間引きで抜いた間引き菜も立派な野菜です。雑草と一緒にポイッと捨ててしまう人もいますが、間引き菜がたくさんあれば一品作れることもあります。

家庭菜園で生じる「もったいない」を減らすことで、支出の削減が可能です。節約効果も得やすくなるので、無駄を作らない考え方はとても大切ですよ。

やり方しだいで家庭菜園は節約になる!

家庭菜園は、やり方を間違えると節約になりません。「初期費用を回収できない」「労力に見合っていない」などの不満がたまり、家庭菜園を続ける意味も見い出せなくなってしまうでしょう。

しかし、やり方を正せば家庭菜園は節約になります。本記事で紹介した節約効果を高める方法と心構えを十分理解して、節約になる家庭菜園を築いていきましょう。

※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。

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