「レモンの木を買わずに挿し木で増やしたい!」
そんな人に向けて、本記事ではレモンの挿し木のやり方を紹介します。
筆者も本記事のやり方でレモンの挿し木をしたところ、約2ヶ月で新芽が出ました。実録も交えて紹介するので、これからレモンの挿し木をやってみようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
|---|
| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
レモンの挿し木のやり方

レモンの挿し木の手順を簡単にまとめると、以下の通りです。
【レモン挿し木のやり方手順】
- 挿し木用の枝を用意する(10~15cmくらい)
- 根元を斜めにカットし、水に1~2時間浸す
- 鉢に土を用意し、水を吸った挿し木用の枝を植え付ける
- 水をたっぷりかけ、直射日光が当たらない場所に置いておく
写真付きで、もう少し詳しく紹介します。
植え付け

まず、挿し木用に枝を用意します。長さは、大体10~15cmくらいあればいいでしょう。筆者は、夏前にカットした不要な枝を再利用しました。

挿し木の成功率は100%ではないので、1本だけでなく複数本を同時に育てるのがおすすめです


挿し木用枝の根元を斜めにカットし、水に1~2時間浸します。
ポイントはハサミを斜めに入れることです。根元を真っ直ぐ切るより、斜めに切った方が切り口の表面積が広くなるので、枝が水を吸いやすくなります。


レモンの枝を水に浸している間に、土を用意しましょう。挿し木で使う土には、専用の土と栽培用の土の2種類があります。
| 土の種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 挿し木用の土 | 挿し木の成功率が上がる 土作りをしなくていいから準備がラク | 購入の手間がある 新芽が出たら植え替えをしなければならない |
| 栽培用の土 (野菜・果物を育てるときに使う土) | 野菜作りの土をそのまま使えて無駄がない 新芽が出た後に植え替えなくてもそのまま育てられる | 挿し木の成功率が下がる 土作りをしなければならない |
一般的なのは挿し木用の土を使う方法です。挿し木は、切り口から病気にかかったり腐ったりしやすいといわれています。できるだけ清潔な環境で育てなければならないので、挿し木は雑菌が繁殖しにくい無肥料の土を使うのが好ましいです。挿し木に適した環境で育てることで、成功率も上がるでしょう。
ただし、挿し木用の土には基本的に肥料分がないので、新芽が出たら植え替え(鉢上げ)が必須です。
栽培用の土は、家庭菜園で使っている土をそのまま活用できて無駄がないというメリットがあります。土に肥料分があることから、新芽が出た後に鉢上げをせずそのまま育て続けられる点も魅力的です。
ただし、土に肥料分があることで挿し木成功率は下がるおそれがあります。
おすすめは挿し木用の土を使うことです。しかし、栽培用の土で挿し木ができないわけではありません。それぞれのメリットとデメリットを確認して、好きな土を用意してくださいね。
土をプランターに入れたら、スタンバイOKです。



ちなみに、筆者は栽培用の土(有機土)でチャレンジしました
土作りに関しては、下記の記事を参考にしてください
挿し木をするなら、無肥料かつ放射能測定をしていて安全性が高いカネアの土がおすすめです▼


挿し木に水をたっぷり吸わせたら、水から引き揚げて土に植えます。植えた後に水をかけ、直射日光が当たらない場所に置いておきましょう。
「日当たりがいい場所で光合成させた方が早く根が出るのでは…?」
そう思う人もいるかもしれませんが、挿し木で乾燥はタブーです。日当たりがいい場所だと、すぐに土が乾燥して挿し木がダメになってしまう可能性があります。根が出て生育が安定するまでは、直射日光を避けるのがマストです。
とくに、レモンは乾燥を嫌います。普段は土の状態を見ながら、乾燥しないようにしっかり水やりをしましょう。
3日目~58日目


植え付けをして3日目、すでに葉の元気がなさそうです…。
というのも、根がない状態では水を思うように吸い上げられないので、葉から水がどんどん蒸散してしまいます。そのままではあっという間に枯れてしまうので、蒸散を抑えるために葉を半分にカットしましょう。



本当は枝を土に植え付ける段階で葉を切った方がいいです
筆者はこの作業を忘れていたので、3日目でカットしました


数日後には、4本の挿し木のうち3本が枯れてしまいました。なんとか1本は生き残ってよかったです…。
挿し木は、枯れると葉がすべて落ちて枝が茶色一色になります。写真のように、葉が落ちても枝が緑色であればまだ枯れていないので、「葉がなくなったから」と引っこ抜かないようにしてくださいね。
59日目~


挿し木の様子を観察し、土が乾いているようなら水やりをする…ひたすらその作業を繰り返すこと59日目。挿し木の上部に新芽が確認できました。


さらに数日経つと、新芽が伸びてかわいらしい葉が出てきました。ちゃんと土から栄養を吸収している証ですね。
一般的に、レモンの挿し木は発根に約3ヶ月かかるといわれています。しかし、挿し木のやり方や品種によって発根期間が異なるので、「3ヶ月」は目安にしてください。筆者の場合は2ヶ月で挿し木に成功しました。



葉がのびてきたら、光合成しやすいように日当たりがいい場所に移してあげましょう
筆者は栽培用の土で挿し木をしたので、葉が出てからもそのまま育てています。しかし、挿し木用の土を使っている場合は発根後に植え替え(鉢上げ)をしてください。
レモンの挿し木を成功させるコツ


もともとレモンは挿し木の成功率が高いといわれていますが、それでも100%成功するわけではありません。やり方を間違えれば失敗する可能性もあります。
レモンの挿し木に挑戦する際は、ここで紹介する挿し木成功のコツを意識してみましょう。
コツ1. 適切な時期に挿し木をする


レモンの挿し木には適切な時期があります。成功しやすい時期に挿し木をすることで、スムーズな発根が期待できますよ。
おすすめは、レモンの生育が活発になる6月上旬と9月上旬頃です。レモンががんばって根を出そうとするので、生育が緩やかな時期よりも成功率は上がるでしょう。



筆者も6月に挿し木をしましたよ
コツ2. 水切れに注意する
レモンの挿し木では、水切れに注意が必要です。
レモンは乾燥を嫌ううえに、葉から水分をどんどん蒸散します。まだ根がなく自力で水を吸い上げられない状態だからこそ、枯れないように人がしっかり管理してあげることが大切です。
【挿し木の水切れを防ぐためにできること】
- 葉の数を減らす or 葉を半分にカットする
- 直射日光を避ける
- 水やりをしっかり行う
ただし、「水切れさせないようにしなきゃ!」と水を与えすぎないように気をつけてくださいね。6月に挿し木をすると梅雨がありますし、9月の挿し木では冬の休眠によって水の乾きが遅くなります。水の与えすぎで枝が腐る可能性もあるので、きちんと土の状態を見てから水を与えましょう。
コツ3. 枯れた葉や枝は取り除く
挿し木中に枯れた葉や枝を残しておくと、徐々に腐敗して土に腐敗菌がつきます。元気な枝にまで腐敗菌の害が及ぶおそれがあるので、枯れた葉や枝は放置せずに鉢から取り除きましょう。
レモンの挿し木でよくある質問
レモンの挿し木について、よくある質問をいくつかピックアップしました。疑問に思っていることは、ここで解決しちゃいましょう。
- どんな枝を使うといいの?
-
挿し木に使う枝は、できるだけ若く元気な枝を選ぶのがおすすめです。生育が盛んで成功率も上がるでしょう。
ただし、若い枝といっても新しい芽が出始めているものや、やわらかい枝はおすすめしません。木から切り離す以上は安定感も必要なので、適度にしっかりしているものを選んでくださいね。 - 発根成功率を上げたい…!
-
少しでも挿し木の成功率を上げたい場合は、活力剤を使うのがおすすめです。例えば、「メネデール」は栽培中の野菜・果物を元気にするだけでなく、挿し木のサポートにも使えます。肥料でも農薬でもないので、安心して使えますよ。
メネデールには、複数のサイズ展開があります。初めての人は、まず一番少ない100mlで試してみましょう▼
レモンの挿し木は成功率高め!どんどんチャレンジして
レモンの挿し木のやり方は、枝を水につけてから土に植え付けるだけです。あとは、ほかの作物と同様に水やりをして管理すれば、約2~3ヶ月くらいで発根して新芽が出てきますよ。
「もうちょっとレモンをたくさん育てたいな」と思っている人は、苗木を買いに行く前に挿し木にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。





