コガネムシはコーヒーかすで駆除できる？コーヒー液に3時間浸けてみた

コーヒーかすは、家庭菜園界隈でしばしば「害虫に効果がある」といわれます。はたしてコガネムシの幼虫に対しても駆除効果を発揮するのか、実際に試してみました。

できるだけ家にあるものでコガネムシを何とかしたいと思っている人は、ぜひ本検証を参考にしてください。

※本記事ではコガネムシ（幼虫）の画像が出てきます。しかし、虫が苦手な人に配慮してぼかし加工を入れているので、安心して最後までご覧ください。

コーヒーかすには「害虫駆除できる」説がある

コーヒーかすは、一部の害虫に駆除効果を発揮するといわれています。

例えば「ナメクジ」。コーヒー液の海にナメクジを入れると、神経系ダメージを負って次第に動かなくなるそうです。ナメクジがコーヒーを嫌う傾向にあることから、駆除だけでなく対策に使う人もいます。

もしも、コーヒーかすの駆除効果がコガネムシの幼虫にも効いたらうれしいですよね。見た目（とくにツヤ感）がナメクジによく似ていますし、「意外にコーヒーかすでコガネムシ駆除、いけるかも？」と思ったので、試してみることにしました。

コーヒーかすでコガネムシの幼虫を駆除できるか検証

10月後半、畑の草取りをしていると、何かがコロンと足元に転がってきました。よく見ると、カブトムシの幼虫と見間違えるほど大きな幼虫…！

虫が嫌いな筆者。息の根が止まる5秒前でした。

「なんとかして駆除しなきゃ！」…そう思った筆者は、ちょうど家にコーヒーかすがあることを思い出し「コーヒーかすで害虫駆除できる」説を検証してみることにしました。

コガネムシの駆除方法を調べてみると、農薬を使う以外に水没させる方法もあるようです。とても手軽な方法ですが、水没させる時間の目安は5～6時間以上必要。しぶといやつは、丸1日水没させても生きているそうです。

では、水ではなくコーヒーかすを混ぜた水ならどうなのか…検証してみます。

上記の材料を豆腐の空容器に入れます。コーヒーかすはまだウェットなもので、水に入れると抽出液が染み出るくらいのものを使いました。

コーヒー液にコガネムシの幼虫を入れます。苦しそうにのたうち回るでもなく、意外に静かにコーヒー液を受け入れるコガネムシ。

「もしかして、これは効果なしか…？」

不安がよぎりましたが、ひとまず数時間放置してみます。

3時間後

３時間後に様子を見ると、丸まっていたコガネムシの幼虫がのびた状態で動かなくなっていました。コーヒー液から出してしばらく様子を見ましたが、復活する気配はなし。無事にコーヒーかすで駆除できたようです。

【結果】コーヒーかすなら3時間でコガネムシを駆除できた！

コーヒーかすを水に溶かした液体にコガネムシの幼虫を浸けると、3時間で駆除できました。

「ぶりんと太った幼虫をつぶす勇気が出ない」…そんな人でも、コーヒー液に浸けるだけであればなんとかチャレンジできるでしょう。コガネムシに遭遇したときは、下記のコーヒー液で駆除してみてください。

コーヒーの濃度はアバウトで大丈夫です。薄いより濃い方がいいと思うので、コーヒーをよく飲む人はコーヒーかすをケチらず使いましょう。

ちなみに、コーヒーかすは乾燥させると害虫忌避やコンポストの脱臭などにも使えます。家庭菜園のさまざまなシーンで活躍する資材なので、インスタントコーヒーよりコーヒーかすが出る豆やドリップバッグがおすすめです。家庭菜園をしているコーヒー好きさんは、ぜひ常備するコーヒーをインスタントから豆orドリップバッグに切り替えてみてください。

【番外編】駆除したコガネムシの処理方法

駆除したコガネムシの幼虫について、筆者は山に捨てました。捨てる場所がない人は、庭に埋めたり燃えるごみとして捨てたりするといいでしょう。コンポストを持っている人であれば、生ごみと一緒に堆肥化させちゃうのもひとつの手段ですね。

コガネムシの幼虫を放置していると、どんどん根を食害されてしまいます。せっかく植えた野菜が被害を受ける前に、コガネムシは見つけ次第駆除していきましょう。

※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。
※本検証は個人が行ったものであり、やり方や環境によっては結果が異なる可能性があります。