100均の園芸コーナーでは、肥料も販売されています。園芸店や通販にある水耕栽培用の肥料は数千円と高いので、もしも100均の肥料が使えたらうれしいですよね。
しかし、残念ながら100均の肥料は水耕栽培には向いていません。NGな理由を知らないまま使ってしまうと、野菜が育たなかったり枯れたりするおそれがありますよ。
本記事では、100均肥料が水耕栽培に向いていない理由を解説します。おすすめの代替肥料も紹介するので、水耕栽培の肥料に悩んでいる人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちのフリーライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
|---|
| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジル、タイムなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
水耕栽培に100均肥料がNGな理由

100均(ダイソー)で販売されている肥料は、水耕栽培にはおすすめできません。これは品質云々の問題ではなく、目的が合っていないからです。
もちろん、肥料であることに変わりはないので使えないこともありません。しかし、100均の肥料を使った水耕栽培は失敗するケースが多い印象にあります。
なぜ100均の肥料は水耕栽培に向いていないのか、理由を確認していきましょう。
理由1. 水耕栽培用の肥料ではないから
そもそも、100均の肥料は水耕栽培用のものではないので、使っても正しい結果が得られません。例として、ダイソーにある液体タイプの肥料関連商品3つを紹介します。
【ダイソーで販売されている液体タイプの肥料関連商品】
- 液体肥料 全植物用
- 液体肥料 野菜 ハーブ用
- そのまま栄養液
「液体肥料 全植物用」と「液体肥料 野菜 ハーブ用」は間違いなく肥料ですが、どちらも土に植えている植物向けのものです。そして、最後の「そのまま栄養液」においては、肥料ではなく活力液なので肥料効果は期待できません。
「肥料」「栄養」と同じような響きの商品名ですが、それぞれ質が異なります。ダイソーの液体肥料は土用あるいは活力液であり、水耕栽培用の肥料ではありません。水耕栽培に使えなくもありませんが、失敗しやすいでしょう。
理由2. 栄養バランスが水耕栽培に合っていないから
水耕栽培において、100均肥料では圧倒的に栄養が不足します。実際に、ダイソーの肥料3種類と水耕栽培で人気の肥料「微粉ハイポネックス」とで、栄養成分を比較してみましょう。
| 商品名 | 多量要素 | 中量要素 | 微量要素 |
|---|---|---|---|
| 液体肥料 全植物用 | 窒素(6%) リン(10%) カリ(5%) | ー | 苦土 ホウ素 |
| 液体肥料 野菜 ハーブ用 | 窒素(6%) リン(4%) カリ(3%) | ー | 苦土 マンガン ホウ素 |
| そのまま栄養液 | 窒素(0.0072%) リン(0.0143%) カリ(0.0072%) | カルシウム マグネシウム | ホウ素 鉄 マンガン 亜鉛 銅 モリブデン セレン など |
| 微粉ハイポネックス | 窒素(6.5%) リン(6.0%) カリ(19%) | カルシウム | 苦土 マンガン ホウ素 |
表の内容を簡単にまとめると、以下の通りです。
【ダイソーの液体肥料2種類】
中量要素がなく、微量要素もほとんどない
【そのまま栄養液】
栄養の種類は多いが含有量は少ない
【微粉ハイポネックス】
栄養の種類も量も多い
土に植えられた野菜は、土から栄養が得られます。足りないぶんを肥料で補えばいいので、土用に作られたダイソーの液体肥料2種類は、栄養の種類があまり多くありません。
「そのまま栄養液」は栄養の種類が豊富で、一見肥料として使えそうに見えます。しかし、含有量はどれも少なく、肥料になるほどのパワーがないのが実情です。
栄養がない水を土台にする水耕栽培では、「微粉ハイポネックス」のような栄養バランスが整った専用肥料を使う必要があります。栄養バランスに偏りがある土用肥料や栄養の量が少ない活力液では、野菜に十分な栄養を供給できず、うまく育たないでしょう。
水耕栽培には専用肥料がおすすめ

水耕栽培をするなら、肥料は専用のものを使いましょう。
コストの観点から、100均肥料を使いたくなる気持ちはよく分かります。節約目的の家庭菜園ならなおさらですよね。
しかし、100均肥料は水耕栽培向けのものではありません。目的が違う肥料を使っても、野菜はうまく育たないでしょう。
水耕栽培で大切なのは、栄養バランスが整った培養液作りです。栄養ゼロの水で育てる栽培方法だからこそ、栄養バランスが整えられた専用肥料を使ってください。
「でもやっぱりコストが心配で…」
そんな人に朗報です。実は、水耕栽培用の肥料は水で希釈して使うタイプが多いので、意外にコスパがいいんですよ。
例えば、筆者が愛用している「微粉ハイポネックス(200g)」は、培養液1Lあたり約4円で作れます。専用肥料といってもめちゃくちゃ高いものではないので、コストが心配な人も使いやすいでしょう。
「微粉ハイポネックス」は、リーズナブルなうえに肥料効果が高くておすすめです▼
これから100均に水耕栽培用の肥料が出る可能性もある

100均の園芸用品は、ラインナップが豊富です。現代のライフスタイルに合った家庭菜園アイテムも増えてきているので、今後水耕栽培用の肥料が登場することも期待できます。

リーズナブルに肥料をゲットしたい人は、小まめに100均の商品情報に目を光らせておきましょう
ひとつ注意点として、たとえ水耕栽培用の肥料が販売されたとしても、必ず肥料成分をチェックしてから購入してください。安く肥料をゲットできたところで、正しく肥料効果が得られなければ意味がありません。安かろう悪かろうにならないように、きちんと内容を確認することが大切ですよ。
100均の肥料は水耕栽培に向いていないが、今後に期待!
100均肥料は土に使う肥料です。水耕栽培に対応できる肥料ではないので、使っても十分な肥料効果は得られないでしょう。水耕栽培をするなら、栄養バランスがしっかりと整えられる専用肥料を1つ用意してみてください。
水耕栽培の肥料は、栄養価が高くコスパも優秀な「微粉ハイポネックス」がおすすめです▼
今のところ、100均には水耕栽培に使える肥料がありません。しかし、近年の100均は本当に便利なものが多く、家庭菜園グッズもかなり充実しています。もしかしたら、水耕栽培用の肥料が登場するかもしれないので、時折チェックしておきたいですね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。

