「庭に植えてはいけない果物がある」と聞いたことがある人もいるでしょう。もし挑戦しようと思っている果物だったら、植えるのをためらってしまいますよね。
しかし、安心してください。庭に植えてはいけない果物はありません。
ただし、本記事で紹介する果物を庭に植えることで、後悔する可能性があるのは確かです。植えてからガッカリしないように、本記事で庭に植えてはいけない果物とNG理由を確認していきましょう。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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庭に植えてはいけない果物がある理由3つ

特定の果物に対して「庭に植えてはいけない」といわれる理由には、大きく分けて3つあります。各理由について、詳しく見ていきましょう。
理由1. 庭の広さが足りない
果物の栽培には広さが必要です。コンパクトな庭では果樹を育てにくかったり、枝が隣の家に侵入してしまったりするおそれがあるので、以下のような果物は庭に植えてはいけないといわれます。
【庭の広さの観点から「植えてはいけない」といわれる果物の特徴】
- 木の背が高くなる果物
- 繁殖力が強い果物(地下で茎が伸びる、子株が出るなど)
- ツガイで植えなければならない果物
- 複数種類を植えなければならない果物
大きく育ってしまってからでは、手入れも撤去も大変です。果樹を庭で育てたい場合は、必要な本数やおよその樹高を確認したうえで検討する必要があります。
理由2. 気候が適していない
果物が好む気候はさまざまで、気候に合っていないと育たない可能性があります。とくに、地植えの果物は気候の影響をダイレクトに受けるので、育成環境と果物の相性が悪い場合は庭に植えたことを後悔するでしょう。
果樹選びでは、「在住地の気候に合っているか」「暑さ・寒さ対策でなんとかなる範囲なのか」を考慮して選ぶことが大切です。
理由3. 縁起が悪い
実は、果物のなかには昔から縁起が悪いとされるものがあります。ほとんど迷信ですが、言い伝えや風水の見方を大切にしている人なら気になるところですよね。
縁起の面が心配な人は、事前に果物が持つ意味合いを調べてから、育てるかどうかを検討するといいでしょう。
【庭の広さが問題】庭に植えてはいけない果物3選
スペースをとりやすいことから、庭に植えてはいけないといわれている果物を3種類紹介します。
キウイ

キウイの木にはオスとメスがあり、ツガイで植えるのが基本です。最低2本以上を庭に植えなければならないので、コンパクトな庭では栽培が難しいでしょう。
また、キウイは成長するとともにツルを伸ばします。木が横に広がってしまい場所をとることも、庭に植えてはいけないといわれる理由のひとつです。

ちなみに、こちらは筆者宅にあるキウイの木です。ツルが広がるものの、支柱にツルを導くことで無駄な広がりは抑えられます。高さは人の身長ほどで手入れもさほど難しくなく実もたくさんつくので、個人的には家庭菜園におすすめです。
キウイはツガイでないと実がつかないので、苗木セットを購入するのがおすすめです▼
ラズベリー

ラズベリーは、地下茎がよく伸びて繁殖力も強い果物です。ほったらかしにしていると地下茎が隣の家に侵入するおそれがあるので、庭に植えてはいけない果物としてよく名前があがります。
しかし、地下茎の拡大は手入れで簡単に防げます。育てるのも簡単な家庭菜園向けの果物なので、ぜひ怖がらず庭に植えてみてください。
ラズベリーは、甘酸っぱくてそのまま食べても加工してもおいしい「サマーフェスティバル」がおすすめ!年に2回収穫できる二季成りなので、コスパのよさも実感できますよ▼
くるみ

くるみの木は背が高く、管理が大変です。庭の塀を軽く超えてしまうので、くるみの木が隣の家に入ってクレームにつながる可能性もあります。
隣の家に侵入するだけならまだしも、高い位置から落ちた実が、家屋を破損させたり人に当たってケガをさせたりすれば大ごとです。くるみの木を育てる場合は、周囲と干渉する心配がないかどうかをしっかりチェックしてから植えましょう。
植える場所にさえ気をつければ、庭に植えても大丈夫ですよ▼
【気候が問題】庭に植えてはいけない果物3選
気候条件の合わない果物は栽培が困難です。具体的にどのような果物が合わないのか、3種類紹介します。
バナナ

バナナの適温は20~30℃と高く、温度管理が難しい点でおすすめできません。寒さ対策をすれば育てることは可能ですが、日本の気候に向いていないのは確かです。温室栽培や鉢植えでないと寒さから守りにくいので、庭に植えてはいけない果物だといわれることが多いですね。
鉢植え&室内栽培できるコンパクトなバナナなら安心して育てられます▼
アボカド

アボカドは温暖な気候を好むので、日本の気候で育てるのは困難です。
しかし、近年は温暖化の影響により、一部の地域で国産アボカドが栽培されています。もしかしたら、いずれ「家庭菜園で育てやすい果物」として名前があがる日がくるかもしれませんね。
現時点では、温度管理、乾燥対策、環境に合った品種選びなど難しいポイントが多々あるので、難易度は高いと覚えておきましょう。
難易度が高いからこそ栽培キットがおすすめです▼
レモン

レモンは寒さに弱い果物です。温暖な気候ではない日本で地植えすると、寒さに耐えられず枯れてしまうおそれがあるので、「庭に植えてはいけない果物」といわれています。
しかし、本来レモンは病害虫の影響が少なく育てやすい果物なので、家庭菜園の難易度は低めです。寒さ対策をすれば、レモンは家庭菜園でも育てられますよ。
筆者はスイートレモネードを育てています!生食できるほど酸味が控えめでおいしいので、ぜひ育ててみてください▼
【縁起が悪い】庭に植えてはいけない果物3選
古くから縁起が悪いと避けられてきた果物も、庭に植えてはいけないといわれています。とくに忌み嫌われてきた果物を3種類紹介しますね。
びわ

びわは縁起が悪いことで有名な果物ですね。
びわの葉は古くから健康効果があると信じられていたので、びわを植えている家には多くの病人が集まっていたそうです。病人が集まれば、当然病気も流行りやすくなります。こうした背景から、「びわ=病気を呼び寄せる」というマイナスイメージにつながり、今でも庭に植えてはいけない果物として名前があがります。
しかし、びわ自体はとても育てやすい果物で、ほったらかしでも育つといわれるほど難易度が低めです。実もたくさんつくので、縁起を気にしない人にはおすすめします。
「なつたより」は、粒が大きくておいしいと人気です!育てる品種に悩んでいる人は、ぜひトライしてみてください▼
ザクロ

赤い実の中に、小さな粒がたくさん入っているザクロ。熟すと割れることから、「実(身)が割れる」縁起が悪い果物といわれています。割れ目から見える赤い粒が、傷口や血を連想させるという説もありますよ。
一方で、ザクロは小さい実がたくさんつく姿から「子孫繁栄」のシンボルともいわれています。縁起がいい果物でもあるので、「絶対に庭に植えてはいけない」と頑なに否定する必要はないでしょう。
「日本ザクロ」は、寒さ、暑さ、乾燥、病害虫に強い品種なので、初心者さんにおすすめです▼
いちじく

いちじくは、「無花果」という漢字から「子宝に恵まれない」イメージがついてしまった縁起の悪い果物です。加えて、食べ過ぎるとお腹がゆるくなったり、樹液に触れることでかゆくなったりするので、「害を招く果物」ともいわれています。
しかし、イメージは迷信なので、庭に植えてはいけないわけではありません。ぜひ気にせずいちじく栽培を楽しんでください。
「ドーフィン」は、比較的育てやすいと人気なので、初めてのいちじく栽培におすすめです▼
地植えに不向きでも鉢植えならOK!

庭の広さや気候の問題で庭に植えてはいけない果物は、鉢植えで育てるのがおすすめです。
果物の鉢植えは、「コンパクトに育てられる」「移動できる」などのメリットがあります。果樹が大きくなってご近所の敷地に侵入する心配もなければ、室内への移動で果樹を凍えさせることもありません。果物の育てやすさがグッと上がるので、家庭菜園で果物を栽培したい人は鉢植えを検討してみてください。

筆者宅もレモンやブルーベリーなど、いろんな果樹を鉢植えで楽しんでいます
庭で育てるのが難しいだけで「庭に植えてはいけない」わけではない
果物のなかには、スペースの確保が難しかったり、栽培環境が適していなかったりといった理由で庭に植えてはいけない果物があります。
しかし、厳密には「庭に植えてはいけない」ではなく「庭に植えるのは難しい」だけです。小まめに手入れすればコンパクトに育てられますし、鉢植えなら温度管理もしやすくなります。
庭に植えることにこだわらなければ育てられる果物も多いので、ぜひやり方を工夫して果物作りを楽しんでくださいね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。

