なぜとうもろこしが歯抜けに!? 原因ときれいに育てるコツ【受粉が鍵】

とうもろこしの皮をとってみると、実が歯抜け状態になっていてガッカリしたことはありませんか?

筆者も、初めてとうもろこしを育てたときは見事に歯抜けして、ガッカリを通り越して大爆笑したことがあります。面白かったですが、育てるからにはやっぱり実がつまったとうもろこしを味わいたかったですね。

同じような経験をしている人に向けて、本記事ではとうもろこしが歯抜けになる原因を解説します。歯抜けの原因を知って、来年はギュッとつまったとうもろこし収穫を目指しましょう。

【執筆者】夏目ミノリ

  • 山・畑持ちのフリーライター(大手メディア執筆実績・テレビ出演オファー経験あり)
  • 地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
  • 家庭菜園ブログ「おうち農園」と薪ストーブブログ「ほっこり。」の2サイト運営中

「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。

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目次

とうもろこしが歯抜けになる主な原因は受粉不足

歯抜けとうもろこし

とうもろこしが歯抜けになる原因は、主に受粉不足です。

では、なぜ受粉不足になるのか、原因には以下のようなものがあります。

【受粉不足になる原因】

  • 株数が少なかったから
  • 株間が広すぎたから
  • 雨や強風など天候の影響でうまく受粉できなかったから
  • 受粉のタイミングが合わなかったから

とうもろこしは、ほかの株から飛んでくる花粉で受粉する「他家受粉」の傾向にある野菜です。育てている株数が少なかったり、株間が広すぎたりすると、うまく花粉を受け取れず歯抜けになることがあります。

また、天候も大きなポイントです。とうもろこしを栽培するのは春から夏。梅雨を挟むので、雨が多すぎたり強風がひどかったりすると、花粉がうまく飛びません。結果、受粉不足で歯抜け状態のとうもろこしに育ってしまいます。

受粉のタイミングが合わないことも、受粉不足になる原因のひとつです。とうもろこしは、雄穂が出た数日後に雌穂が出るので、十分な花粉が得られず受粉不足になるケースがあります。

ギュッとつまったとうもろこしを育てるコツ

木のテーブルに置かれたとうもろこし

実がつまったとうもろこしを育てるためには、しっかり受粉させることが大切です。具体的にどうすればいいのか、受粉成功率を上げるコツを解説します。

コツ1. たくさんの株を育てる

雌穂が出ていないとうもろこし

とうもろこし栽培では、できるだけたくさんの株を育てましょう。株数が多ければ、そのぶん花粉の量も増えて受粉しやすくなります。

歯抜けとうもろこしときれいに実ったとうもろこし

実際に筆者が初めてとうもろこしを育てたときは、2本しか育てておらず、見事な歯抜けになりました。「株数が少ないとダメ」と知り、翌年14本植えたところ、ギュッとつまったとうもろこしができました。

受粉不足を防ぐためには、受粉の機会を増やすのが効果的です。「〇本植えたら絶対に歯抜けしない」ということはありませんが、できるだけたくさん植えることをおすすめします。

一般的に、10本以上植えるといいといわれています

コツ2. 複条植えにする

複条植えを解説している図解

複条植えにするのも、受粉不足対策、ひいては歯抜け対策に効果的ですよ。

複条植えとは、1本の畝に2列、互い違い(ジグザグ)になるように植える方法です。複条植えにすることで株間のあきすぎを防げるので、花粉が届きやすくなります。

コツ3. 苗の植え付け時期をずらす

畝に苗を植え付けている

受粉のチャンスを増やせるように、苗の植え付け時期を少しずつずらして育ててみましょう。

とうもろこしは、雄穂が出て数日経ってから雌穂が出る仕組みです。基本的には花粉が有効なうちに雌穂が出るはずですが、タイムラグがある以上、うまく花粉を得られないおそれもあります。

しかし、苗の植え付け時期をずらして栽培すれば、雄穂と雌穂のタイムラグを埋めて受粉成功率を上げることが可能です。

例えば、苗を第1弾、第2弾と複数回に分け、1週間ほど間隔をあけて植えます。うまくいけば、第1弾の雌穂が出るタイミングで第2弾の雄穂が花粉を出し始めるので、受粉しやすくなるでしょう。

コツ4. 人工授粉する

とうもろこしの雄穂

「自然任せじゃ頼りない」「雨続きで自然に受粉するのは望み薄」…そんな場合は、人工授粉をするのもひとつの方法です。

とうもろこしの人工授粉は、雄穂を切り取って雌穂のひげに軽くあてるとできます。花粉は午前中によく飛ぶので、晴れた日の午前中に作業をするとやりやすいですよ。

注意点として、雄穂をあてるのは、ほかの株についている雌穂にしてください。とうもろこしは他家受粉しやすい野菜なので、同じ株より別株の雌穂につける方が高い効果を期待できます。

歯抜けとうもろこしは食べられる?

歯抜けのとうもろこしは、問題なく食べられます。

歯抜けは、受粉不足で実つきが悪くなっているだけです。傷んでいるわけではないので、通常通りおいしく食べられますよ。

筆者は、歯抜けとうもろこしをレンチンして食べました。見た目は残念でしたが、味はとても甘く、歯抜けで実がすかすかなおかげで食べやすかったです。

スーパーで歯抜けとうもろこしが並ぶことはないので、初めて見た人はびっくりするでしょう。「食べられるの?」と不安になるのも分かります。しかし、歯抜けだからといって味が悪くなるわけではありません。おいしく食べられるので、ぜひ味わってください。

とうもろこしはたくさん植えよう!

とうもろこしが歯抜けになる原因は、主に受粉不足です。株数が少なかったり、株間が離れすぎていたり、天候の影響で花粉が飛ばなかったりし、うまく受粉できないことがあります。

しかし、以下のようなコツを意識すれば、実がギュッとつまったとうもろこしになる確率が上がりますよ。

  • たくさんの株を育てる
  • 複条植えにする
  • 苗の植え付け時期をずらす
  • 人工授粉する

受粉しやすい環境を整えてあげれば、とうもろこしは実つきがよくなります。とくに、家庭菜園は株数が少なくなりがちなので、受粉しやすい環境作りを意識するだけでも結果は大きく変わりますよ。

過去にとうもろこしが歯抜けになったことがある人は、ぜひ次回の栽培では受粉を意識してみてください。

※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。

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