堆肥と肥料の違いが分からないまま家庭菜園をしていませんか?
なんとなくニュアンスが似ているので、混同してしまうのも無理はありません。しかし、堆肥と肥料には明確な違いがあります。同じものとして使っていると、野菜や果物がうまく育たない可能性がありますよ。
そこで本記事では、堆肥と肥料の違いを分かりやすく解説します。これから堆肥や肥料を買いに行こうと思っている人、土作りをしようと思っている人は、行動する前に要チェックです!

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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ずばり!堆肥と肥料の違いは「目的」

堆肥と肥料は、それぞれ使用目的が異なります。ずばりいうと、堆肥は土の栄養で土壌改良に役立つもの、肥料は植物の栄養で野菜・果物を元気に大きく育てるものです。
【堆肥と肥料の違い】
堆肥=土のご飯
肥料=植物のご飯
堆肥と肥料は、どちらも植物を育てるうえで欠かせない栄養のイメージが強く、しばしば混同されます。しかし、このふたつは内容も目的も異なるものです。それぞれの特徴について、もう少し詳しく見ていきましょう。
堆肥とは?

堆肥とは、微生物の力で有機物を分解・発酵させてできたものです。
堆肥の役割は、土壌改良と肥料効果のふたつ。堆肥を混ぜることで土の中に適度な隙間ができ、ふかふかの土ができます。作物が根を張りやすくなったり、水分や肥料成分を保持しやすくなったりするので、野菜や果物を大きく元気に育てるうえで重要です。
また、堆肥には肥料成分も含まれており、作物の栄養補給にも貢献します。土壌改良しつつ栄養もプラスできて一石二鳥ですね。
ただし、堆肥の栄養はあくまで補助的なものにすぎません。化学肥料ほどの肥料効果は期待できないので、堆肥だけでは野菜や果物が栄養不足になる可能性があります。
肥料とは?

肥料とは、野菜や果物の栄養分となるものです。いわば植物のごはんですね。
肥料にはさまざまな種類があり、原料、効き方、価格などが異なります。肥料のなかに堆肥も含まれているので、広い意味では堆肥も肥料です。しかし、堆肥の目的はあくまでも土壌改良なので、栄養補給をメインとする肥料とは別物と解釈される傾向にあります。

「肥料法」という法律のもとでは、堆肥は「特殊肥料」に分類されます
そして、性質の分け方(化学肥料or有機質肥料)では有機質肥料
どちらにしても、肥料という大枠にはあてはまるといえますね
堆肥と肥料を間違えて使ったらどうなる?


さて、堆肥と肥料は別物であるといっても、似ている部分がたくさんあります。もしも間違えて使ってしまった場合、どういったことが起こるのかを見ていきましょう。
【堆肥を使うべきところで肥料を使った場合】
堆肥は、野菜や果物にとって好ましい土にするためのものです。間違えて肥料を使うと、土がかたくなり根を張りにくい土になるおそれがあります。
【肥料を使うべきところで堆肥を使った場合】
堆肥にも肥料効果があるので、野菜や果物に栄養を与えられます。しかし、堆肥では肥料ほどの効果は見込めません。期待したほど野菜が大きくならなかったり、栄養不足で葉が黄色くなったりすることがあるので、別途肥料が必要です。
堆肥と肥料を間違えても、致命的なミスにはなりません。
しかし、間違えることで土がかたくなったり、栄養不足になったりといった弊害が生じるのも実情です。家庭菜園を成功させるためにも、堆肥と肥料は正しく使い分ける必要があります。
堆肥と肥料の違いを知って正しく使い分けよう
堆肥と肥料は、「栄養になるもの」という意味では仲間です。しかし、それぞれ目的が異なります。
- 堆肥:土の栄養になるもの
- 肥料:植物の栄養になるもの
間違って使うと、家庭菜園の失敗につながります。堆肥と肥料の役割をしっかり理解して、作物が育ちやすい環境を作ってあげましょう。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。

