ミカンハモグリガ対策は「成虫を近づけない」がミソ！家庭菜園でできる対策2選

柑橘類を育てていると遭遇することが多い「ミカンハモグリガ」。「エカキムシ」と呼ばれることも多い害虫で、被害に遭うと生育を阻害されたり景観を損なったりします。柑橘類をおいしくきれいに育てるためにも、ミカンハモグリガのやんちゃはしっかり阻止したいですよね。

そこで本記事では、ミカンハモグリガの対策を紹介します。

※本記事ではミカンハモグリガ（幼虫）の写真が出てきます。しかし、虫が苦手な人のためにぼかし加工を入れているので、安心してご覧ください。

ミカンハモグリガの特徴

ミカンハモグリガの対策を講じるためには、まず相手の特徴を知っておく必要があります。簡単に、ミカンハモグリガがどんな害虫なのか紹介しますね。

ミカンハモグリガはハモグリガと呼ばれる虫の一種で、その名の通りミカンやレモンなどの柑橘類に来るのが特徴です。葉に潜って食害するので、その痕跡として葉に線が残ります。この線が絵を描いているように見えることから、「エカキムシ（絵描き虫）」と呼ばれることも多いですよ。

ミカンハモグリガの被害内容には、以下のようなものがあります。

ミカンハモグリガの食害に遭うと、葉や実に線が残ります。虫食いの跡が残っている果物なんて、あまり食べたくないですよね。見た目も悪いし、せっかく実が大きく育っても喜んで食べられないでしょう。

そして、食害された葉はダメージを受けて縮み、くるっと丸まります。葉の損傷によって光合成が阻害されたり、かいよう病の原因になったりするので、樹勢が落ちることもありますよ。

葉だけでなく茎にも黒い線が入っています▼

ミカンハモグリガのせいで葉が縮み、くるくるっと丸まってしまいました…葉を開くと、裏には線がいっぱい入っています▼

こうした被害を防ぐためにも、ミカンハモグリガには対策が必要です。

ミカンハモグリガの対策2つ

ミカンハモグリガは、柑橘類を育てる人にとってとても身近な害虫のひとつです。「夏に出る」とよくいわれますが、春や秋にもミカンハモグリガの食害は発生します。

冬以外であれば、いつでも被害が発生する可能性を持つミカンハモグリガ。どうすれば被害を防げるのか、効果的な対策を2つ紹介します。

対策1. 防虫ネットを張る

ミカンハモグリガの成虫が果樹に近寄れないように、防虫ネットを張ることをおすすめします。

柑橘類の果樹を食害するのはミカンハモグリガの幼虫なので、成虫が果樹に卵を産みさえしなければ、幼虫の食害に遭うことはありません。防虫ネットで果樹を保護してあげることで、効果的にミカンハモグリガ対策ができますよ。

ミカンハモグリガ成虫の体長は2～3mmほど。しっかりバリアをするためには、かなり細かめの防虫ネットが必要です。

対策2. 室内で育てる

「ミカンハモグリガを絶対につけたくない！」という人は、対策として室内栽培にするのもひとつの方法です。

もちろん室内に虫が入り込むこともあるので、室内栽培だからといって害虫リスクはゼロではありません。それでも、果樹が外に出ていないぶん害虫リスクをグッと減らせるのは確かです。

室内栽培だと日照不足になりやすいので、育成ライトの力を借りながら元気に育ててあげましょう。

柑橘系を栽培するならミカンハモグリガに要注意！

ミカンやレモンなどの柑橘類を育てるなら、ミカンハモグリガの対策は必須です。食害によって果樹が枯れるわけではありませんが、甘く見ていると生育不良やかいよう病などの二次被害につながります。

おいしくてきれいな果物を実らせるためにも、防虫ネットを張ったり室内栽培にしたりして、ミカンハモグリガ対策を講じましょう。

※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。