ピザやパスタなど、あらゆる料理に使えて便利な「スイートバジル」。料理が好きな人のなかには、「いつでも使えるようにキッチンで育てたい」「いっぱい育ててバジルソースを作り置きしたい」と思っている人もいることでしょう。
しかし、育てたことがないと日々の管理の仕方や収量を増やす方法が分かりませんよね。
そこで本記事では、プランターを使ったスイートバジルの育て方を紹介します。筆者が育てたときは、約1ヶ月で収穫できましたよ。スピーディーかつ簡単に育って家庭菜園初心者さんにもおすすめなので、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてくださいね。
バジル栽培のスケジュールも確認しておきましょう▼

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちのフリーライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
|---|
| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジル、タイムなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
バジル(スイートバジル)のプランター栽培に必要なもの

バジル栽培に必要なものは、以下の5つです。
【バジル栽培に必要なもの】
- バジルの種
- プランター
- 土
- ホース
- 剪定バサミ
各道具について、詳しく解説します。
1. バジルの種

バジルとひと口にいってもいろんな品種があります。本記事では、一番メジャーなバジル「スイートバジル」の育て方を紹介しますね。
ピザやパスタなどに使えるバジルなので、育てておくと料理に活用しやすくて便利ですよ▼
2. プランター

プランターは、長方形でも円形でもどちらでもOKです。育てたい株数や設置スペースを考慮して、適切なサイズのプランターを用意しましょう。
本記事では、ルーツポーチの緑色を使っています▼
3. 土

バジルは、ハーブというより野菜に近い育ち方をするので、野菜作り用の土でOKです。特別なものを入れなくても、一般的な野菜用の培養土で育てられますよ。
土は、自然素材を使っていて安全性が高いカネアの「金の土」がおすすめです▼

ちなみに、本記事で登場する土は上記の配合で作っています。
不織布プランターには底穴がないので、基本的に鉢底石は必要ありません。しかし、直置きしていると底の通気性が悪くなるので、筆者は鉢底石の代わりとして腐葉土を敷きました(なくてもOKです)。
ベースは、山の土 or 畑の土にピートモスと腐葉土を混ぜたものです。このベースに、銀の土やもみ殻くん炭を入れて土のかたさを調整し、最後に一掴み程度の木灰と堆肥を入れます。量は、土を触りながら調整してください。

土をギュッと握って、軽く塊になってからパラパラ~っと崩れていくくらいのふわふわ感がベストです
オリジナルの土作りは、土の状態を見ながら調整していかなければならないので少し上級者向けです。しかし、材料があれば誰でも挑戦できます。「土を買うと高いから、手作りしたい」「土作りからこだわってやってみたい」…そんな人は、ぜひチャレンジしてみてください。
【土作りの材料】
堆肥は、生ごみで手作りするのがおすすめです。栄養たっぷりで肥料なしでもしっかり育ちますよ。生ごみ処理機を使えば簡単に手作り堆肥ができるので、ぜひチャレンジしてみてください▼
4. ジョウロ/ホース


バジルは暖かい時期に育てるハーブなので、水やりが日課となります。ジョウロやホースを持っていない人は、必ず用意しておきましょう。
本記事のように小さいプランターでバジルを育てる場合は、ジョウロで十分です▼
栽培量が多い場合は、ホースの方が便利です。タカギのホース(6水形ノズル装着)なら、いろんな水の出し方ができて便利に使えますよ▼
5. 剪定バサミ


バジルは、摘心・剪定などのお手入れでよくハサミを使います。おうちにあるキッチンバサミでも大丈夫ですが、バジルは葉が大きくわさわさ育って刃が入れにくいので、刃先が細い剪定バサミを持っておくと便利ですよ。
こちらは刃先が鋭く、ちょっとした隙間にも刃を入れられて使いやすいですよ▼
【プランター】バジル(スイートバジル)の育て方
プランターを使ったバジルの栽培手順は、以下の通りです。
【バジル栽培の手順】
- 種まき
- 間引き
- 摘心(収穫)
スイートバジルは生育旺盛で、特別なお世話もありません。種をまいたら、あとは水やりをしたり間引いたりするくらいで大きく育ちます。面倒な作業がないので、初心者さんでも気軽に挑戦できるでしょう。
ここからは、筆者の栽培記録をもとにスイートバジルの育て方をより詳しく紹介します。
種まき(6月22日)


まず、プランターに土を入れます。
プランターの底には鉢底石や鉢底ネットを敷くのが一般的ですが、正直なところなくても大丈夫です。底穴があるプランターでも、意外に土はもれません。
ただ、プランターを直置きする場合は底面の水はけが悪くなる可能性があります。水はけが心配な場合は、底に水はけアップの資材を敷いてから土を入れるといいでしょう。



筆者は粗めの腐葉土を敷きました


次に、バジルの種をまく用の穴を開けます。バジルは光が大好きな好光性種子なので、穴は浅め(5mm程度)でOKです。


穴の準備ができたら、ひとつの穴に5粒ほどまき、種が重ならないように散らします。種袋には「2~3粒」と記載されていますが、発芽成功率を上げるために筆者は多めにまきました。



どのみち間引くので、多めでも大丈夫です


種をまいたら、軽く土をかぶせます。種に光が届くようにしたいので、上にかぶせる土が分厚くならないようにしてくださいね。
土をかけたら、種の乾燥を防ぐために土を手で押さえて種と土を密着させます。


最後に、プランターに水をたっぷりかけます。
バジルの種は、光が当たりやすいように浅めの穴に植えています。水やりの水圧が強いと種が土から出たり動いたりするので、やわらかく水をかけるようにしましょう。



ジョウロを振り子のように動かしたり、ホースノズルの「ミスト」を使ったりするといいですよ
水やりを終えたら、プランターを日陰に置きます。
「あれ?バジルって日光が好きっていっていたのに、なんで日陰?」
バジルに限らず、種まき直後は種の乾燥を防ぐのが鉄則です。プランターをいきなり日に当てると、すぐに水が乾いて種が乾燥するので、まずは日陰に置き発芽してから日当たりがいい場所に移動させましょう。
これでバジルの種まきは完了です。普段は以下のお世話をしながらバジルを育てていきます。
【プランターバジルのお世話内容】
- 水やり(1日1~2回)
- プランターの位置替え
- 病害虫のチェック
バジルは暖かい時期に育てるので、水やりは最低でも1日1回は行ってください。夕方に土が乾いているようであれば、2回目をあげてもいいでしょう。日中は気温が高いので、水やりは朝にやるのがおすすめですよ。
そして、プランターの位置替えもお忘れなく。バジルは日当たりがいい場所を好みますが、生育適温は20~25度なので暑すぎもよくありません。屋外・室内問わず、猛暑で直射日光が当たる場合は日陰に避難させましょう。
最後に病害虫のチェックです。バジルには、アブラムシやベニフキノメイガなどの害虫が来たり、べと病などの発症リスクがあったりします。水やりのついでに、病害虫の被害に遭っていないかチェックしましょう。
2日目~12日目


種まきした翌日、さっそく小さな芽が出ていました。さすが繁殖力が強いバジル、育つのが早いですね。


数日後には、子葉がパッと開きました。


さらに数日経つと、小さな本葉が見えてきました。
よく見ると、バジルの苗が全部で10本あります。種まきでは2つの穴に各5粒ずつ種をまいたので、発芽率100%ですね。
13日目


バジルの子葉と本葉が同じくらいのサイズになってきたところで、1回目の間引きをします。苗が窮屈にならないようにと意識しながら、風通しがいい状態にしてください。
17日目


さらに大きくなって窮屈感が出たら、2回目の間引きをします。
手前のバジルが虫食いにあっていますね。これはベニフキノメイガの被害です。早めに気づいて駆除したので、これ以上の被害には遭いませんでした。



毎日チェックして、姿を見つけたら即駆除しましょう
21日目


種まきから21日目で最終間引きです。元気そうな2本だけを残し、このまま大きく育てます。
31日目


約20cmほどの高さまで成長したら、バジルを収穫しても大丈夫です。


バジルの収穫は、野菜のように根を引っこ抜くのではなく、土から2節上を剪定バサミでカットします。こうすることで残っている苗から脇芽が伸び、バジルがさらに大きくなって収量がアップしますよ。この作業を摘心(摘心)といいます。



長期的に楽しめるバジルにとって、摘心と収穫は同じような意味合いだと思っておくといいでしょう
カットした部分は、そのまま料理に使ってください。バジルの花が咲くまでであれば、何度も収穫を楽しめますよ。
初収穫までであれば、培養土に入っている肥料や土作りで入れた堆肥だけで育つので、追肥をする必要はありません。しかし、何度も収穫していくとしだいに肥料切れを起こします。スイートバジルを長期的に楽しみたい場合は、葉の様子を見ながら追肥をしましょう。



葉がしわしわになったり黄色くなったりし、肥料切れしている可能性があります
葉に異変が見られたら、すぐに肥料を入れてあげましょう
肥料は、有機質100%で安全性の高いカネアの「金の肥料」がおすすめです▼
バジル栽培を成功させるコツ
プランターでバジルを上手に育てるために、以下のポイントを意識しましょう。
【バジルを上手に育てるコツ】
- 日当たりがいい場所で育てる
- 種まき直後は乾燥に注意する
- 小まめに病害虫をチェックする
バジルはお日様が大好きなので、日当たりがいい場所で行いましょう。ただし、直射日光に当てると暑すぎてバジルが弱ってしまうおそれがあります。日当たりのよさは大切ですが、日がカンカンに照るような場所には置かないようにしましょう。
「虫がついたら嫌だから室内で育てたい」「すぐ料理に使えるようにキッチンの近くに置いておきたい」…このようにバジルを室内で育てる場合は、日照不足の懸念があります。室内でもバジルを元気に育てたい人は、植物育成ライトの設置を検討してみましょう。
植物育成ライトは、パワーがあって広範囲に光を当てられるHaruDesignがおすすめです▼
また、バジルにはあらゆる病害虫のリスクがあります。健全に育つように、日々お世話をしながら病害虫チェックをしてあげてくださいね。
簡単スピーディーなプランターバジルは初心者さんにおすすめ!
バジルのプランター栽培は、約1ヶ月ほどで収穫までたどり着けます。スピーディーに育つので、初心者さんでも成功させやすいでしょう。
まだバジルを育てたことがない人は、ぜひ前向きにチャレンジしてみてくださいね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。












