マンション・賃貸において、家庭菜園に関するトラブルはよくあることです。せっかく楽しく野菜や果物を育てているのに、「やめてほしい」といわれるのはちょっと悲しいですよね…。
しかし、マンションや賃貸のような集合住宅では、身勝手な暮らし方はできません。マンションで家庭菜園をやりたいのであれば、他の住人に迷惑をかけないよう十分に配慮する必要があります。
では、どうすればマンションに住みながら家庭菜園ができるのか、本記事で詳しく解説します。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
|---|
| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、びわ、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
「家庭菜園をやってみたい」という気持ちを応援するために、手軽さ重視で家庭菜園情報を発信します。
迷惑!マンションで家庭菜園はやめてほしいと思われる5つの理由

そもそも、なぜマンションでの家庭菜園が迷惑となるのでしょうか。具体的に、マンションで家庭菜園をやめてほしいといわれる理由を見ていきましょう。
虫が発生するから
野菜や果物を植えていると、虫が来やすくなります。
【マンションにおける虫トラブルの例】
- 湿気でゴキブリが出てくるようになった
- 受粉虫(ハチやチョウなど)が部屋に侵入した
栽培中の野菜や果物に誘われて来た虫は、家庭菜園をしている部屋だけでなく、近くの部屋にまで行ってしまいます。虫が苦手な人であれば、頻繁に見る虫の姿に大きなストレスを感じるでしょう。
肥料の独特なにおいが不快だから

肥料は独特のにおいを発するので、「悪臭がする」と苦情につながります。
とくに、においが強い有機肥料は要注意です。少量であっても、敏感な人は気にします。中には、「嫌なにおいがしてきて気分が悪くなる」「洗濯ものにつきそうで外に干せない」など、生活に支障をきたすほどの不快感を抱く人もいるでしょう。
ごみが入ってくるから
家庭菜園で生じるごみも、「マンションでの家庭菜園はやめてほしい」といわれる原因のひとつです。具体的にどのようなごみが発生するのか、いくつか例をあげておきます。
【家庭菜園で生じるごみの例】
- 落葉
- 土が混ざった雨水
- 腐葉土や枯葉といった資材の一部
基本的に、マンションのベランダは隣の部屋とつながっているため、家庭菜園で出るごみを100%防ぐのは困難です。他人のせいで自分のベランダが汚れてしまうことから、家庭菜園をする人に対して怒りを感じクレームを出す人もいます。
排水口がふさがれるから
家庭菜園によって出た落ち葉や土が隣の家に入り、ベランダの排水口をふさいでしまうことがあります。
【排水口がふさがれることで生じるトラブル】
- 雨水が流れなくなり、ベランダに水がたまる
- ベランダに湿気がたまり、ゴキブリが来やすくなる
- 排水口周辺が汚れる
上記のようなトラブルを防ぐために、近隣住民は排水口周辺の掃除を強いられます。「なんでうちがこんな目に…」と募った不満が、最終的に「家庭菜園をやめてほしい」というクレームにつながるのです。
非常時に困るから
マンションのベランダで家庭菜園をしていると、地震や火災などの避難時に邪魔になる可能性があります。
例えば、大きなプランターをたくさん並べていたり、つるを誘引させるためにネットを張っていたりすると、人が通れません。安全性を欠くという理由から、マンションでの家庭菜園を禁止しているところもあります。
マンションで家庭菜園がしたいときにやるべき工夫6つ

マンションでの家庭菜園は、決してタブーなわけではありません。やり方次第では、近隣住民に迷惑をかけることなく家庭菜園ができます。家庭菜園に挑戦したい人は、ここから紹介する工夫を参考にしてください。
近隣住民に許可を取る
あらかじめ近隣住民に家庭菜園の許可を取っておくと、安心して野菜を育てられますよ。ついでに、近所の人が何に配慮してほしいと思っているかも聞いておくと、トラブル対策がしやすくなっておすすめです。
【マンションの家庭菜園で想定される要望例】
- 外に洗濯物を干すから、においがきついものを使うのはやめてほしい
- 虫が苦手だから、害虫駆除・対策はしっかりしてほしい
近隣住民の希望に寄り添って家庭菜園を行うことで、お互いに気持ちよく生活できます。「迷惑だと思われないだろうか…」とそわそわする必要もないので、精神的にも安定しますよ。
忌避剤を使って虫対策する
家庭菜園の虫対策には、忌避剤を使うのがおすすめです。ベランダや網戸などに忌避効果を付与することで、家庭菜園をしていても虫が寄り付きにくくなります。
マンションで忌避剤を使う場合は、成分に注意しましょう。もしも人体に有害な成分が含まれていたら、忌避剤のせいで近隣住民が健康被害をこうむるおそれがあります。忌避剤選びでは、忌避効果だけでなく安全に使えるものかどうかもチェックしてくださいね。
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においが少ない肥料を使う
肥料のにおいは、悪臭トラブルや害虫トラブルにつながります。近隣住民を不快にさせないためにも、できるだけにおいが少ない肥料を選びましょう。
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野菜の種類に配慮する

マンションで何を育てるかでも、迷惑度合いが変わります。
例えば、虫の心配があるならミントやレモングラスなどのハーブ類を育てるのがおすすめです。爽やか系のハーブはゴキブリが嫌うので、ゴキブリ対策にも役立ちます。
スペースが問題なら、小松菜や葉ネギなどコンパクトに育てられる野菜がいいでしょう。支柱を立てたりネットをかけたりする必要がないので、非常時に邪魔になる心配がありません。
集合住宅であるマンションだからこそ、家庭菜園は「育てたいもの」より「トラブルになりにくいもの」を選ぶことが大切です。
環境整備を徹底する
ベランダの環境を整備することで、家庭菜園によるさまざまなトラブルを回避できます。
【環境整備によるメリット】
- 家庭菜園で出たごみが隣の部屋に侵入しにくくなる
- 非常時にベランダ移動の邪魔にならない
- ゴキブリの発生リスクが下がる
環境整備では、小まめに掃除したり、ガーデンラックで植木鉢を整理したりするのがおすすめです。トラブルを未然に防げるだけでなく、ベランダの景観もよくなり気持ちよく家庭菜園を楽しめますよ。
ベランダは雨にあたるので、サビに強いガーデンラックを使うのがおすすめです▼
ラックにキャスターをつけておくと、より管理がしやすくなって便利ですよ▼
室内でできる範囲で楽しむ

室内栽培は、ベランダほど周囲の部屋に干渉しません。ベランダ菜園は諦めて、室内でできる範囲で家庭菜園を楽しむのもアリですよ。
「室内でちゃんと育つの?」と不安を抱く人もいるかもしれませんが、日当たりと風通しを意識すれば大丈夫です。

筆者も室内栽培をしていますよ
屋外に比べると大きくなりにくい印象ですが、室内でもちゃんと育ちます
トラブルに怯えながらベランダ菜園をするより、他人が干渉しにくい室内で育てた方がストレスなく楽しめるでしょう。
室内は日照不足になりやすいので、育成ライトを使うのがおすすめです!なかでもブリムは、コスパが高いと人気ですよ▼
ブリムの設置にはスタンドも必要です▼
家庭菜園によってトラブルが発生したときの対処法3つ


とうとうクレームが入ってしまいました。さて、どう対処すべきかと悩んだら、ここから紹介する対処法を実行していきましょう。
謝罪し解決策を話し合う
まずは謝罪からスタート。自分の趣味が他人に迷惑をかけているのは事実なので、クレームを入れた人に反発するのではなく、不快にさせたことを謝りましょう。
クレームといっても、「今すぐ家庭菜園をやめてほしい!」なのか、「一部改善してくれれば問題ない」なのか、人によって不快のレベルが異なります。クレームを入れた人の要望をしっかり聞き、お互いが納得できる解決策を話し合いましょう。



面倒くさいかもしれませんが、集合住宅である以上は避けて通れない道ですよ!円満にトラブルを解決していきましょうね
管理会社に相談する
クレームの対処に悩んだときは、管理会社に相談するのもおすすめですよ。
住民トラブルが発生したら、管理会社が間に入ってくれることがあります。「クレーム入れた人との直接対決なんて無理…」「冷静に話せる自信がない」という人は、管理会社を頼りましょう。第三者の目線で、ベストな解決に導いてくれますよ。
ただし、管理会社が必ず間に入ってくれるとは限りません。「住民同士で解決してください」と一蹴されることもあるので、頼れない可能性も視野に入れておきましょう。
マンション外で家庭菜園をする
いざトラブルになってしまうと、マンションでは家庭菜園を続けにくいですよね。
「でも、やっぱり野菜作りをしたい!」
「子どもが楽しそうに野菜を育てているから、やめたくない!」
そんな人は、マンションではなくシェア畑を利用しましょう。畑をレンタルできるので、マンション・賃貸住民のことを気にせず野菜作りができます。そのうえ、道具や資材を借りれたり、アドバイザーがサポートしてくれたりするので、畑栽培が初めての人でも安心して挑戦できますよ。
「マンションで家庭菜園はやめてほしい」といわれる前に適切な対策を
虫の発生や悪臭問題などで、「マンションで家庭菜園はやめてほしい」と思っている人は一定数います。自由に家庭菜園を楽しみたいと思っている人には不本意かもしれませんが、集合住宅なので周りに配慮することは大切です。
しかし、トラブルにつながりやすい原因を理解し対策すれば、周りに迷惑をかけずに家庭菜園ができます。本記事で紹介した工夫を参考に、マンションでも楽しめる家庭菜園を目指してみてくださいね。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。



