「ちゃんとお世話をしているのに、ほうれん草が大きくならない」…小さいほうれん草を見ていると、ガッカリしてしまいますよね。「このままダメになっちゃうのかな?」と不安を抱いている人もいることでしょう。
手軽に育てられると人気のほうれん草ですが、実は栽培のポイントを抑えておかないと、思うように大きくならないことがあります。
具体的にどんな原因が考えられるのか、本記事で詳しく紹介します。原因と一緒に対策も紹介しているので、次回ほうれん草栽培をするときの参考にしてください。

【執筆者】夏目ミノリ
山・畑持ちの元Webライター
地植え、プランター、水耕で作物を栽培中
| 自給自足しているもの |
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| 薬味(しそ、ねぎ) 野菜全般 果物(レモン、ブルーベリー、アンズなど) ハーブ(ローズマリー、バジルなど) ※その他、夫実家の家庭菜園を手伝ったり所有している山から山菜やたけのこを収穫したりしています |
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ほうれん草が大きくならない原因・対策7選

ここでは、ほうれん草が大きくならない原因を7つ紹介します。「今回大きくならなかった原因はこれかも…」と思い当たるものがあれば、対策とあわせて確認してみてくださいね。
1. 栽培時期が合っていない

育てる時期を間違えると、ほうれん草は大きくなりません。
野菜には、芽を出やすい温度「発芽適温」と、元気に育つ温度「生育適温」があります。ほうれん草の発芽・生育適温はおよそ15~20℃。涼しい気候を好むので、適温でないときに育てると大きくならない場合があります。

上の写真は、夏に室内栽培したほうれん草です
適期と真逆の時期に育てたので、全然育ちませんでした
ほうれん草が大きくならないなと感じたら、一度種袋を確認してみましょう。種袋には、発芽・生育適温や種まき時期が記載されています。種まきのタイミングが適切だったかを振り返り、ズレていた場合は次回から適期を守ることを意識しましょう。
- ほうれん草の栽培時期を守る
- 温度計や天気予報をチェックして適期を正しく見極める
筆者はこちらの温度計を使っています。室内と屋外の温度を同時に確認できて便利ですよ▼
2. pHが酸性寄りになっている


土のpHが酸性に偏っているのも、ほうれん草が大きくならない原因のひとつです。
ほうれん草は、酸性土壌を嫌う傾向にあります。しかし、日本の土壌は多くが弱酸性。残念ながら、ほうれん草にとって日本の土壌は快適な環境とはいえません。
だからこそ、ほうれん草を育てる際は土のpH調整が必要です。土に灰を混ぜ、pHを弱酸性から中性に整えましょう。ほうれん草が好む土にしてあげることで、安定した生育が期待できますよ。
土作りができるか不安な人は、最初からpHが調整されている培養土を使うのもひとつの方法です。袋から出してそのまま使えるので、手軽にほうれん草栽培を始められます。
- 灰で土のpHを整える
- 培養土を使う
木灰は、土に混ぜてから寝かせる必要がなく、すぐに種まきができておすすめです▼
培養土は、自然素材を使っている&放射能測定済みで安心して使えるカネアの「金の土」がおすすめです▼
3. 日当たりが悪い


日当たりが悪いと光合成が十分にできず、ほうれん草が大きくならないおそれがあります。
ほうれん草の栽培時期は秋~翌年春。夏に比べて日照時間が短いので、できるだけ長く日が当たる場所で育ててあげることが大切です。今育てている場所で、1日どれくらい日が当たるかを確認してみてください。日当たりが十分でないと感じた場合は、栽培場所を見直しましょう。
問題は室内栽培です。室内はどうしても外より光が不足するので、天気がいい日はプランターを外に出す、植物育成ライトを活用するなどで対策しましょう。
- 日当たりがいい場所で育てる
- 植物育成ライトで日照不足をカバーする
植物育成ライトは、パワーがあって広範囲に光を当てられるHaruDesignがおすすめです▼
4. 風通しが悪い


風通しが悪いと、湿気がたまって病害虫リスクが高くなったり生育不良を起こしたりします。ほうれん草を元気に育てるためにも、風通しのよさを確保することが大切です。
屋外栽培であれば、基本的に自然まかせで大丈夫です。しかし、室内だとそうはいきません。室内は空気の流れが少ないので、窓辺にプランターを置いたりサーキュレーターで室内の空気を循環させたりして、十分な湿気対策をしましょう。



筆者が閉め切った部屋で室内栽培をしたときは、2~3日で土や株元にカビが生えました
とくに、ほうれん草は涼しい時期に栽培する関係で土も乾きにくいので、風通しをよくすることはとても大切です
- 株間に湿気がこもらないように適宜間引く
- 風通しがいい場所で育てる
- サーキュレーターで空気を循環させる
5. 水が足りていない


水やりが足りていないことで、ほうれん草が大きくならない場合もあります。
ほうれん草は涼しい時期に育てる野菜なので、土が乾きにくく水やりの回数も少なくなりがちです。「まだ水やりをしなくても大丈夫だろう」と油断していると、水切れしてしまうおそれがあります。
確かに、涼しい時期は夏より水やりの回数が減りますが、水なしで育つわけではありません。毎日土の状態を確認し、乾いているときはしっかり水を与えることが大切です。
- 土が乾いたら水やりをする
土が乾いているかどうかの判断が難しい人は、チェッカーを使うのがおすすめです▼
6. 株間が狭い


株間の狭さも、ほうれん草が大きくならない原因です。
株が密集すると、ほうれん草たちが土の中の栄養を取り合うようになります。その結果、各株に十分な栄養が行きわたりにくくなり、生育が停滞。大きくならないまま収穫時期を迎えるようになります。
ほうれん草を大きく育てるためには、株の密集を防ぐ間引き作業が必要です。生育段階に合わせて2~3回ほど間引き、最終的に株間が5cm以上あくように調整しましょう。栄養が行きわたる環境を整えれば、一株一株がしっかり育ちますよ。
- 間引きをして株間をあける
間引きは手でもできますが、隣の株を傷つけないためにもハサミでカットすることをおすすめします▼
7. プランターサイズが合っていない


プランター栽培でほうれん草が大きくならない場合は、プランターサイズが合っていないのかもしれません。
上の写真は、筆者がほうれん草をプランター栽培したときの残渣です。650型の大きな長方形プランターで2列のすじまきをしたところ、側面も底も根がびっしりでした。
ほうれん草はよく根が張る野菜です。コンパクトに育てられるようにと小さいプランターを使うと、根詰まりして大きくなりません。
プランターでほうれん草を育てる場合は、最低でも高さ20cmはあるプランターを使うのがおすすめです。しっかり根が張れるプランターに植えてあげれば、立派なほうれん草に育つことが期待できますよ。
- 深さがある大きめプランターで育てる
大型プランターは高価になりがちですが、プラスチック製ならリーズナブルに購入できておすすめです▼
ほうれん草が大きくならないときは栽培方法・環境を見直そう
ほうれん草が大きくならない原因は、特別なトラブルではなく、栽培環境や管理方法のちょっとしたミスであることがほとんどです。つまり、初心者、ベテラン関係なく、誰でも失敗するリスクがあることなので、「家庭菜園のセンスがないのかな…」と落ち込まなくても大丈夫ですよ。
過去にほうれん草栽培に失敗した経験がある人は、ぜひ本記事の内容を参考にもう一度チャレンジしてみてください。原因に合った対策をしていけば、次はきっと大きくて元気なほうれん草の姿が見られるはずです。
※家庭菜園は、人によってやり方が異なります。当サイトの内容は筆者の知識・経験に基づいたものであり、他の人のやり方や考え方が間違っていると指摘するものではありません。








